こんにちは。ゼロイチ(@cedar_studio)です。
ずーっと私が待っていたα7Sⅲがもうすぐ発表されます。
そんな中なぜかα7S初代を購入してしまいました。
こんな世の中だからmngします。
— すぎちゃん🌲@ジモグラファー (@cedar_studio) 2020年7月7日
とうとう我が家にやってきたS初代。
もうすぐS3発表なのに今買うの?とか、ご指摘あるかもしれませんがようやく到達できました^ ^
RからSへ軌道修正してみます。https://t.co/gVnC8jlrxh pic.twitter.com/ApV7X2FhhT
私がどうしてこのタイミングでα7S初代を購入したのか、購入した経緯とレビュー、作例を紹介します。
どうして今α7Sを購入したのか
最初にどうしてこのタイミングでα7Sを購入したのか説明します。
現在のカメラリスト
なぜα7Sをこのタイミングで説明したのかを説明する前に、私が今持っているカメラをどうしても紹介しなければいけません。
SONY α7Rⅲ
高画素が魅力のフルサイズミラーレス。画素数は後継機のα7RⅣには及びませんが、写真も動画もバッチリなオールマイティーカメラです。
SONY α7Rⅲを1年半、使い倒した!死角がない最強ミラーレス!改めてレビュー!
SIGMA fp
カメラ業界の常識を覆す革新的なフルサイズミラーレス。 このカメラと出会って私はカメラや写真に対する考え方を大きく変えることができました。
FUJIFILM X-E2
26,000円の中古品で購入した7年前のカメラ。このカメラと出会って私は最新型のカメラじゃなくてもいいと感じました。
カメラ本体とレンズ合わせて5万円以内のカメラはちゃんと撮れるのか試してみました【FUJIFILM X-E2 作例】
その他にもフィルムカメラやコンデジもありますが紹介はここまでで。
現在のカメラは多少古くてもしっかりと写る
これまではできるだけ最新型のカメラを買って使ってきました。新しい機能が追加されたら使ってみたい欲に飲まれるまま、発売日に購入するのが当たり前になっていました。
でもFUJIFILMのX-E2を7年落ちの中古品で購入してみると、確かにボディは傷やスレがたくさんあるので価格は安かったのですが、写りは全く問題なくFUJIFILM特有のフィルムシミュレーションが想像以上に楽しくて一気にハマってしまいました。
もっと色で遊んでもいい
これまでは忠実にみたままの風景を写真にすることに義務感を感じていました。
でもSIGMA fpに出会って撮り進めていくと自然とそんな義務感は不要なんだなと思い始めました。
SIGMA fpはカメラ界の常識を打ち破る!使ってわかった新感覚!
写真の中でもっと『色』を楽しむことを実践したいなぁとふつふつと感じ始めたのもこの頃。
α7Sⅲはα7Rⅲの後釜で考えていた
α7Sⅲは動画機として導入することを検討していました。
ところが実際に発売されるであろうスペックは1500万画素のクワッドベイヤーセンサーで実質6000万画素にもすることができるお化けカメラでした。
ブログの記事でずーっと最新情報を追っていたのですが、いつの間にかα7Sⅲは高画素機としてα7Rⅲの後釜にしようという気持ちになっていたのかもしれません。
それでも高感度カメラであるSシリーズの魅力も体験したくて発表を待っていたんですがどんどん発表が遅れてしまい我慢できなくなってきました。
全てのハードルがなくなった時α7Sがそこにあった
少しづつ自分のマインドが変わっていったのかもしれません。
中古でもいいや、もっと色にこだわりたい、Sシリーズの最新機種はいつになるかわからない。
そんな気持ちの中でふと目にしたのがα7S初代の中古価格でした。
中古で10万円前後!
α7Rⅲと同じマウントなのでレンズは使い回しができます。α7S初代はバッテリーやグリップなどの問題はありますが、私の使い方では大した問題にならない。
4K動画はボディ内で撮れませんが、そもそもFHDで撮影することがほとんどだし、動画はα7Rⅲに任せてもいい。
そんなことから気付いたら手元にα7S初代の中古がありました。
α7Sのレビューとα7Rⅲとの比較
まずは外観レビューから。
α7Sの外観レビュー
現行のα7シリーズと見た目はほぼ同じです。
『S』の青字がかっこいい!
手ぶれ補正がついていないのでボディは初代が一番薄いです。またグリップが申し訳程度についているので通常のグリップ感で考えると頼りない感じ。
GMレンズをつけて撮影していると片手で持とうとすると指が痛いです。(ちょうど右手中指を突き指してるのもありますが。。)
ただしボディは軽いので小さな単焦点レンズを装着するととても使いやすいカメラになると思います。
ボディ上面にはモードダイヤルと露出補正ダイヤル、カスタムボタン、シャターボタンと電源スイッチ、コントロールダイヤルが前後についています。
シャッターボタン位置がボディ真上についているので使いにくいと言われ第二世代から位置が変更になりましたが、個人的には慣れの問題かなと思っています。ローアングルで撮影する時に親指で押すのには最適です。
カスタムボタンはα7Rⅲは上面に二つ付いていますが初代は一つだけ。
背面ボタンはα7Rⅲについているジョイスティックがないくらいでほぼ一緒な感じ。
動画録画ボタンがとても押しにくい位置にあります。
α7RⅲでEVFの横に大きなボタンがついているので押しやすいしミスも少ないのですが、初代では押しにくいし、押したと思ったら押してなかった(録画されてなかった)のミスが多発します。注意が必要。
録画ボタンの下にはSDカードスロットがあります。α7Rⅲはダブルスロットですが初代はシングルスロット。でもプロでもない限りシングルで困ったことは一度もないですし、ダブルスロットを使っていても2枚目のSDカードを使ったこと一度もありません。。。
ちなみにカードを入れる方向がα7Rⅲと変わっているので毎回間違えます。
背面液晶は現行機と変わらず。自撮りをすることもないのでほとんど問題ないです。(Youtuberが自撮りしたいがために騒ぎすぎだなぁと思ってみてます。)
ただし縦構図でローアングル撮影するときは背面液晶を確認できなくなるのでバリアングル液晶にちょっと憧れます。(ただし頻度少なめ)
初代の外装はピアノブラックの塗装が施されていてちょっとツルツルした感じ。2代目以降は梨地のちょっとボツボツしたボディになっています。
個人的にはピアノブラックのツルツル塗装の方が上質な感じがして好きです。
α7Sとα7Rⅲとの外観比較
第一世代と第三世代になりますが外観を簡単に比較してみます。
正面からみたところです。(左がα7Rⅲ、右がα7S)ぱっと見は同じカメラのようにみえます。
大きな違いはα7Rⅲの方がグリップが張り出していること。とても握りやすいグリップになっていて、それに合わせてバッテリーも大型化しています。α7RⅲにSONYの文字がないのは黒いテープを貼って隠しているからです。
上からみたところです。
α7Sの薄さ、グリップの少なさが如実にわかります。でもこの薄さが軽さに繋がってα7Sの大きな魅力の一つになっています。
上があるが7Rⅲ、下がα7S。
シャッターボタンの位置と仕上げも変わっています。
α7Sのシャッターはふにゃふにゃな感じがしますね。
α7Sの使用感レビューと作例
1日半ほどα7Sを使ってみました。なのでまだまだ使い込んでいないのですが、ファーストインプレッションを紹介します。
白飛びすると思っていた場面でも色が粘る
なんだか知ったかぶりで説明しているような気がしてちょっと恐縮です。。。
これまで使ってきたカメラで例えば海でそれを撮るときは、すぐに白飛びしてしまうので露出補正ダイヤルを常に-0.7に落として撮影していました。
でもα7Sで撮影した写真は露出オーバー気味に撮影しても、色が残っているので途中から露出補正ダイヤルを+0.7にして撮影していました。
例えばこんなシーンでも躊躇することなくオーバー気味に撮影することができます。そして雲の向こうがわにある空の青がちゃんと表現できていることにびっくり。
AWBは結構勘違いする
AWBとはオートホワイトバランスのことですが、写真全体の色味を決定する要素です。色温度を事前に設定したり日影や曇り、蛍光灯などの設定項目があります。
私は大概オートのままで撮影するのですが同じ場所で撮影していても、一枚目と2枚目で結構変わってしまうことも多いです。
そしてトンチンカンな色味に変わってしまうことも。
Lightroomで補正も可能なのであまり気にしなくてもいいかもしれませんが、AWBではなく事前に設定しておくこともいいかもしれません。
AFは遅いし迷う
そもそもAF性能に期待をしていないので全く問題ではありませんが、最近のカメラのようにAFが瞬時に合うことは少ないので、ソニーのカメラといえど過度に期待しない方がいいです。
ただし風景などの静物を撮影する分には全く問題はありません。
α7Sで撮影した作例
ここから実際に撮影した作例の一部を紹介します。
コントラストが高いシーンでも安心してシャッターが切れます。
薄曇りの空だったけどしっかりと空の色が出ているのでついついたくさん撮ってしまう。
これまでだったらこんな構図と色味の写真は録りませんでした。
動きものは苦手なα7Sですがこれくらいのものであれば充分撮れます。
夕日が赤く染まる前の時間。こんな微妙な難しい空でもしっかりと写ってくれるから安心です。色んな白色が写ってます。(言ってみたかった)
コントラストが高いシーンの作例。
太陽が構図の中に入っていてもLightroomでハイライトをちょっと下げるだけで白飛びはなくなってくれます。全体の露出に影響がない範囲で調整できるので大助かり。
日没直前の空が光っている時間帯。
大した補正はしていませんが、水平線近くの明るい場所と雲の向こうがわの青空が一枚の絵の中に共存しているのが素晴らしいです。
建物や船の影の部分はこれまでのカメラだと真っ黒になってしまうシーンですが、粘ってくれる感じでそれほど補正しなくても色が出てくれます。
これまでのカメラがと現像でシャドウを上げて『色を掘り出す』感じでしたが、α7Sは手のひらで表面をぱっぱっと払う感じで色が出てくるイメージ。伝わればいいんですが。
今年は紫陽花をたくさん録りました。α7Rⅲやfp、X-E2など色んなカメラで録りましたが、どれも色が飛ばないようにアンダー目に撮って露出を上げる方法を撮っていました。でもα7Sだとそんな操作は不要でどちらかというとオーバー目に撮影した方がいい感じ。
手水舎の軒裏に光が反射している雰囲気がちゃんと写っているのが嬉しい。
山道で日が当たっているところと影になっているところの臨場感が表現できています。
水滴とかも得意かもしれない。
紫色が特徴的だった夕日。アスファルトの道路と川の水面に空の色が写ってます。
たまたま海を眺めていた少女と夕日。ISOを比較的安心して上げることができるのでこんなシーンにはもってこいかも。
α7Sは女性的、α7Rは男性的
完全の個人目線ですが、両機種を使ってみた私の感想です。
例えば似たようなアングルで撮った写真です。(別日に撮影)
α7Rⅲで撮影した写真。もこもこの雲が印象的ではありますが、まるで油絵のような雰囲気で力強い写真のイメージ
そしてα7Sで撮影した写真がこちら。もちろんシチュエーションが違うので厳密な比較はできませんがさらさら〜っとした印象の写真。
α7Sは極端に明るいところや暗いところにもしっかりと色が残ってくれているので無理やり現像で調整する必要がありません。
そのためα7Rⅲのように少しコントラスト高めの写真にしなくても、自然な雰囲気で表現することが可能になるのかもしれません。
個人的な感覚では『α7Sは女性的、α7Rは男性的』と感じました。
撮影する時の気持ちしては『α7Rは棍棒で殴るイメージ、α7Sは日本刀で斬りつけるイメージ』で表現できるかと思っています。
ボクの note記事でもまとめてみました。
最後に
だらだらと私が感じたことを並べてきましたが、α7Sをつかって最初に感じた印象は伝わったでしょうか。
多分私はα7Sⅲも購入することになるかと思います。(お金が溜まってからなので発売日に買うのは難しいかと思いますが、、、)そしたら次はα7Sⅲとの比較記事もまとめてみたいと思います。
今年の夏はとりあえずはα7S初代と一緒に色々な場所で写真を撮っていきたいと思います。
α7Sのその他の作例はこちら
これからも当ブログをご贔屓ください!