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SONY α7Sのレビューと愉しみ方

 

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こんにちは。すぎっち(@cedar_studio)です。
SONYのα7Sの愉しみ方について紹介します。

α7Sは2014年の古いカメラになりますが今でも私のメインカメラの一台。もう生産は中止されているカメラですが今でも中古カメラ市場では大人気。その理由とα7Sの愉しみ方について説明していきます。

 

α7Sってどんなカメラ?

2014年6月に発売されたα7S。もうすでに製造中止されているカメラ。それでもまだまだ人気があるα7Sがどんなカメラなのかスペックを中心に確認します。

α7Sのスペック

α7Sはミラーレスカメラ黎明期に発売されたカメラですが当時から尖ったスペックで注目を集めていました。現在でも通用するそのスペックは今考えると驚きです。

α7Sの主なスペックはこちら

  • 商品名:α7S ILCE-7S
  • 有効画素数:1240万画素
  • センサー:フルサイズCMOSセンサー
  • ISO感度:50〜409,600
  • 連写性能:5コマ/秒
  • 手振れ補正:なし
  • 背面液晶:3.0型チルト式
  • USB給電:なし
  • 動画:FHD 60p
  • サイズ:126.9mm x 94.4mm x 48.2mm
  • 質量:446g

画素数が1200万画素ってものすごく低画素なんだけど大丈夫なの?

α7Sの尖ったスペック

最新ミラーレスカメラと比較すると見劣りする部分は多数ありますが最も目を引くのが1200万画素の低画素40万を超えるISO。α7S発売当時のカメラは2000万画素オーバーのカメラが標準だったことを考えると低画素は決して古いからではなく、さらにISO40万オーバーは最新カメラでも採用していないものが多いスペック。
α7Sがどれだけ尖ったスペックだったかがわかります。

 

α7Sのいいところ

α7Sととても尖ったカメラなのでいいところと悪いところが共存しています。そんな中で私が感じたα7Sのいいところをまとめました。

抜群のダイナミックレンジ

一般的に画素数を減らすと1ピクセル当たりの受光面積が増えるためより高感度に強くなりダイナミックレンジが豊かになると言われています。

α7S 作例

全体的に白っぽい色が多い風景ですがα7Sで撮ることでしっかりと白色を撮り分けることができます。トワイライトタイムなど、刻一刻と露出が変わるシーンでこそその性能が生きてくるのがα7S。

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軽い・薄い

最新型カメラとの大きな違いはこれ。以前α7SⅢを使っていましたがボディが分厚く重かったので結局手放してα7S一台にしてしまいました。
最近のカメラは手ぶれ補正が付いているのでどうしてもカメラボディが重く大きくなりがち。α7Sは手ぶれ補正が搭載されていない代わりに手ブレしそうな時は遠慮なくISO感度を上げることで撮影できる思想なのがいいです。カメラを持ち出すハードルが一気に下がるので軽さは正義です。

note.com

発売から8年経った今でもかなり尖ったカメラだっていうのはよくわかるよね。でもだからこそ楽しいカメラなのかもね

α7Sの悪いところ

いいところばかりではなくもちろん悪いところもたくさんあるα7S。悪いところも理解した上で自分の使い方上問題ないことを確認してから購入することをおすすめします。

マウントがふにゃふにゃ

α7の初代シリーズはマウントがふにゃふにゃすることで有名です。実際にそれで不具合が起きたことはありませんが、イメージなのかもしれないけど怖くてとても大きなレンズを装着する気になりません。
必然的にあまり重くなくてコンパクトなレンズを選ぶことになりますが、ソニー初期のレンズには最適なレンズがいくつかあって、しかもちょっと古いので適度にお安くなっているので色々とおすすめですよ。短所を長所に変えるマインドで笑

標準域の単焦点レンズでα7SにピッタリなのがSonnar T*FE55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)。とても軽いけどキレキレな描写がとてもいいです。

ズームレンズだと24mmから70mmの標準ズームレンズでF4通しのVario-Tessar T*FE 24-70mm F4 ZA OSS(SEL2470Z)がおすすめ。ネットでは描写について酷評されているけど、正直自分レベルのアマチュアだと全く問題ない描写。

その他のレンズはこちらから

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カラーがいまいち

α7SⅢ以降のソニーのカメラはカラー設定がクリエイティブルックに変更され、とてもいい色味になりました。特にINは自分のお気に入りでできればα7Sにも搭載して欲しい。

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でもα7Sには以前のソニーのカラー設定が搭載されているので正直撮って出しの色味はあまりよくないです。でも自分はRawで撮影してLightroomで現像するのでカメラで撮影する際のカラーはそこまでこだわりなし。逆に現像で編集に耐えられるカラー情報を持っていてくれる方が重要なのでα7Sはピッタリ!(α7Cなどのα7SⅢ以降に発売された一部のカメラには以前のカラー設定が搭載されているので注意が必要です)

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バッテリーが弱い

α7シリーズの3型以降に搭載されたNP-FZ100は大容量バッテリーなので、これ一本あれば大概の撮影はバッテリー一本でもちますが、α7Sに搭載されているNP-FW50はバッテリー容量が小さいためバッテリーを数個持つことをおすすめします。これはボディを軽量化するための代償になりますが、逆に予備バッテリーを持つことで片方を充電しながら撮影できるので、バッテリーマネジメントとしてマイナスの面だけではない部分も。自分は予備バッテリーも一つ持って常にモバイルバッテリーで充電しながらいるのでバッテリーの心配はありません。
サードパーティー製なので自己責任でお願いしたいですが自分はこの製品を使って予備バッテリーを充電しています。

どんなカメラもデメリットは存在するけど、それをメリットに変換できるのってすごいよね

α7Sのおすすめアクセサリー

α7Sのおすすめアクセサリーを紹介します。

私のα7Sは底面のゴムが一部剥がれてきていたのでそれをカバーするためのケースを探していました。ただ発売から年月が経っているためα7S用のケースはソニー純正品含めてなかなか売っていませんでした。唯一見つけたのがこちらのケース。海外発送だったのでちょっと心配だったんですが装着した状態でバッテリーやSDカードの出し入れ、各種ケーブル差し込み、三脚取り付けも問題なくできているので大満足です。

α7Sの写真は低画素数なのでデータもとても軽いです。紹介するSDカードは決して早いカードではありませんが速度が95MB/Sでも問題ない状態です。さらにデータが軽いので32Gあればほぼほぼカードのデータ容量はOKかと。HDDも含めてデータマネジメント上のランニングコストが安くなるのもいいですよね。

トータルで考えた時にとても扱いやすいカメラってのはありがたいよね

α7Sの作例

α7sの作例集をまとめました。

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広いダイナミックレンジが魅力なのでどうしても夕方に撮りがちですが1枚目のいろんな色が混ざった空の色を表現できるのはすごいですよね。

α7S 作例

a7s 作例

α7S 作例

α7S 作例

Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4とα7Sのセットで撮ると夜の公園もこんなふうに撮れてしまうから病みつきになってしまいます。

Night walk - Black Orange Blue

α7S 作例

α7S 作例

関宿で撮ったこの写真もα7S。ボディの性能は十分なのでもちろん今でも現役です。

α7S 作例

 

ちょっと古くてちょっと安いα7S

α7Sはもう製造中止されたカメラなので中古でしか購入することができません。ただちょっと古いけどちょっと安くていいカメラ、それがα7Sなので今でもおすすめできるカメラなんです。

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α7Sのことを「古いカメラ」と思っている人がほとんどだと思いますがこれまで説明した通りまだまだ大活躍するカメラですし、尖っている分だけ撮影フィールドによってはまだまだ大活躍できます。

中古市場にはまだ流通していますがα7Sの良さにみんな気がつきだしたので欲しいと思う人は早めにゲットすることをおすすめしますよ。数年後には名機と言われること間違いなしのα7S。ぜひ一度実際に使ってみてその良さを体感して欲しいです^^

 

まとめ

これまで最新カメラが出ると逐次チェックして次々に買い替えていたのですがα7Sが手元に来てからは最新のα7SⅢを売却してしまいましたし、少なくともフルサイズミラーレスカメラへの物欲は無くなりました。(中判カメラとコンデジは別腹)
そんな魅力満載のα7Sをぜひあなたにも手に取ってもらいたいです^^