こんにちは。すぎっち(@cedar_studio)です。
リコーのコンパクトデジカメGRにどんなイメージを持っていますか?
- スナップに最適なカメラ
- 小さいボディに素晴らしい描写力
- 素早い起動
- 豊かなモノクロ表現
いろんなイメージがありますが実はGRのJpeg撮って出しが想像以上に素晴らしいことを知っていますか?
今回はそんなGRの撮って出しの素晴らしさを紹介します。
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GRの撮って出し
撮って出しがきれいなカメラと聞くと大抵の人はFUJIFILMのカメラを思い出すと思います。フィルムシミュレーションでフィルムの色味を表現したフジフィルム独自のカラー設定はファンが多いです。
またFUJIFILMのカメラを使ったら撮って出しで撮りたいと思わせるような魅力もあり、私もTwitterで仲良くさせていただいているメガネ屋のモアイさんはフィルムシミュレーションの魅力に取り憑かれカラー設定をブログで公表しているマニアックな人、それがモアイさん。ちなみにブログは奥さんに秘密にしてるらしい。
逆にGRで撮って出しがきれいってあまり聞かないですよね?
GRはスナップなどの軽い撮影で使われることが多いので、どちらかというとRAWで撮影して現像するよりもJpeg撮って出しの方が用途的にはあっているのは確か。
でもGRの撮って出しもFUJIFILMに負けず劣らず素晴らしいんです!
GRイメージコントロールのカスタム設定
無骨でガツンとしたモノクロ描写のイメージがあるGRですが実はとてもきめ細かいカラー設定ができます。
主な設定項目は全部は10種類。
- イメージコントロール
- 彩度
- 色相
- キー
- コントラスト
- コントラスト(明部)
- コントラスト(暗部)
- シャープネス
- シェーディング
- 明瞭度
FUJIFILMのフィルムシミュレーションのカラー設定が12項目なので、GRもかなりの設定が可能なことがわかります。
そしてせっかくカラー設定ができるなら、ノーマルじゃなくて自分好みのカラーになるように微調整したら楽しいです。
私はイメージコントロールをポジフィルム調にして下記の内容で設定しています。
- イメージコントロール:ポジフィルム調
- 彩度:-1
- 色相:-1
- キー:-1
- コントラスト:3
- コントラスト(明部):0
- コントラスト(暗部):-2
- シャープネス:1
- シェーディング:-1
- 明瞭度:0
そのほかの細かい設定についてはこちらの記事をご覧ください。
これから撮って出しの作例を紹介しますが全て私のカスタム設定で撮影した正真正銘のJpeg撮って出しなので参考にしてもらえると嬉しいです。
GRの撮って出し作例
風のない日の早朝。まだ太陽高度が低い時間帯に運河にかかる橋の上から撮影しました。GRの撮って出しはしっかりとした光とコントラストがある風景で威力をはっきする気がします。
波が立っていない時間帯だったので水面にリフレクションする風景が暗い空に消えていくようで印象的に仕上がりました。
私は基本Avモードに設定してスピード重視で撮影しています。露出補正を背面ダイヤルで調整して露出を合わせるように。ただ屋外の晴天の下だと液晶が見えにくくて正直露出はわからないのでテキトーです。
微妙なトーンで勝負するよりも強烈な光を印象的に撮影する方が得意なカメラな気がします。なので逆光でバンバン撮ることが多いですが、これでいいですよね。
X100Vで撮影してRAW現像するならもっとトーンを意識して撮影しますが、GRは露出補正して明るいところに目がいくように調整して勢いで撮影します。
この時は早朝散歩しながら撮影しましたが、ショーウインドウのリフレクションはいい撮影スポット。直接光がない場合は1枚目のように柔らかい雰囲気になり、直接光がある場合は2枚目のように高コントラストの写真がすぐに撮れちゃいます。
まるで光の粒子が見えるような撮って出しも撮れました。これは環境のおかげですね。
このハスも撮って出し。ハス写真の撮り方はこちらの記事でも書いているので参考にしてもらえると。撮って出しを撮影するときにあえて注意するとしたらやっぱり露出の調整です。中央重点測光にしていますがカメラはどうしても全体的に明るい写真にしたがるので常に-0.3〜-0.7EVに補正して撮影しています。
私は開放で撮影するのが好きなのでついついF2.8の開放で撮影します。それでも建物の中に入るとシャッタースピードが遅くなるのでISOを1600まではフレキシブルに変更しながら撮影しています。本当はもう少し絞ったほうがいいんでしょうが、好みなので仕方ないです。
私が持っているGRiiixは焦点距離が40mmなので比較的どんなシーンでも使うことができます。その反面28mmのGRiiiに比べると印象的な広角写真などは撮れないので、毎回構図の作り方に悩まされます。
やっぱり建物の中に入るとISOを800に設定します。どうしても開放F値が2.8と少し暗いので感度を上げてカバーします。個人的にはSSは1/60を下回らないように気をつけながら。ISOは3200までなら何とか許容できます。
カフェでお茶してGRで写真撮ってスマホに転送したらすぐにSNSにアップできるのが撮って出しのいいところ。コンパクトなカメラなのでカフェで取り出しても威圧感がないのがいいですよね。
GR撮って出しの撮影のコツ
作例をたくさん見てもらいましたがGRの撮って出しで撮影するコツは露出補正。
ファインダーもないしじっくり撮影するようなカメラでもないので、最初にカラー設定をある程度決めておいて、撮影時は露出補正をいじって写真全体のイメージを作るのが最もGRらしいです。
GRiiixはクロップで50mm、71mmに変更することも可能なので、場面によってはクロップもうまく使えます。ただし中望遠のような切り取り効果までは発揮できないので注意が必要。
基本的には構図勝負のカメラだと思っているので、焦点距離40mmのGRiiixで撮影する場合は原則縦横の傾きを注意して撮影することがいいと思っています。28mm広角のGRiiiであれば、あえてカメラをねじって構図を作ることで特徴的な写真にすることも可能。そこはうまく使いこなしていければなぁと。
色々能書きは言いましたが、やっぱり一番大切なのはスピード感。Jpeg撮って出しはデータも大きくないので、色々考えるくらいなら何度もシャッターを押せばいい。それが純粋なGRの楽しみ方ではないでしょうか。
ちなみにGRのバッテリーは貧弱と言われますが、私はこれまで一度もバッテリー切れになったことはありません。こまめに電源オフをしていれば数時間の外出時の撮影は十分バッテリーは持つと思います。
GRを持っている人はぜひカスタム設定してGRの撮って出しを思う存分に楽しんでくださいね。
まとめ
スナップメインのGRみたいなカメラこそ、撮って出しで撮ることが多いので、撮って出しがきれいであることはとても重要です。
私のイメージコントロールのカラー設定を参考にあなた独自のカラー設定を見つけてみませんか?いい設定が見つかったら教えてください!