こんにちは。すぎっち(@cedar_studio)です。
ニコンよりVlog用カメラ「Z 30」が発売されました。これまでVlog用カメラのメインだったZV-E10と比較してどちらがカメラ初心者の方におすすめなのか考えてみました。
ニコンZ30とソニーZV-E10
どちらも動画を撮影することに特化したカメラで、ライフログを動画として残すVlogを撮影するためのカメラとして発売されています。
これからVlogを始めてみたいと思っているカメラ初心者の人にとって、よく比較されるニコンZ30とソニーZV-E10のどちらがおすすめなのか整理しました。
比較するにあたっって、マニアックなスペック比較や専門的な操作が必要な項目については省いています。これまでカメラを始める初心者にとって有効な機能について比較します。
ニコンZ30とは
ニコンが満を持して発表したVlog用カメラ。トップランナーのソニーZV-E10の後発になりますがじっくりと市場や要求事項を確認しながら作られた素晴らしいカメラ。
特に高性能な写りのZレンズを使えるのは大きなメリット。コンパクトやさ重量などのスペックを重視することなく使う人にとって最適なカメラとして作られた印象。
ソニーZV-E10とは
Vlog用カメラという分野を牽引してきたソニーが作った、Vlog撮影に特化したのがZV-E10。商品撮影用モードがあったりYoutube撮影を視野に入れたカメラで、多くのユーチューバーが撮影に使っているカメラになったことも。
ボディ色が白色も発売されていたりポップなイメージがあるのも特徴。
ソニーらしく優秀なAFで自撮りするのも楽ちんなカメラ。
スペック比較
比較する際にスペックはあまり重要視しませんが一応比較しておきます。Z30に対してZV-E10は約1年前に発売されています。
Z30 | ZV-E10 | |
発売日 | 2022年8月5日 | 2021年9月17日 |
センサー | APS-C 表面照射型 | Exmor CMOS |
画素数 | 2088万画素 | 2420万画素 |
AF測距点 | 209点 | 425点 |
顔検出 | 対応 | 対応 |
瞳検出 | 人物・動物 | 人物・動物 |
背面液晶 | 104万ドット | 92万ドット |
モニター | バリアングル | バリアングル |
動画 | 4K 30p FHD 60p |
4K 30p FHD 120p |
クロップ | なし | 1.2(4K 30p) |
動画プロファイル | - | S-log2/3 |
マイク | - | 指向性3カプセルマイク |
多重露光 | あり | なし |
カラー設定 | 輪郭強調 明瞭度 コントラスト 明るさ 彩度 色相 フィルター 調色 |
シャープネス コントラスト 彩度 |
外部マイク端子 | D | D |
ヘッドフォン端子 | - | 3.5mm |
撮影可能枚数 | 330枚 | 440枚 |
サイズ | 128 * 73.5 * 59.5 | 115.2 * 64.2 * 44.8 |
重量 | 405g | 343g |
大きな違いはサイズと重量はソニーZV-E10の方が小さく軽いことと、カラー設定はニコンZ30の方が微調整ができます。またニコンZ30の方は動画の仕様に関係なくクロップされないのが特徴です。(クロップとは画面が少しズームされてしまうこと)
その他の項目については大きな差はなく、また差があったとしてもカメラ初心者として使う分には全く影響がない範囲になります。
ニコンZ30とソニーZV-E10どっちがおすすめ?
最初に結論を言いますが「カメラ初心者にはニコンZ30がおすすめ!」。
とは言えソニーZV-E10の方が優れているので気になる項目について比較します。あなたにとって重要な項目を見てニコンZ30とソニーZV-E10を選べばいいと思います。
ニコンZ30をおすすめするからってソニーZV-E10が悪いカメラってわけじゃないから、キミが大切だなって思う項目でソニーが優れていたら迷わずZV-E10を選べばいいよ!
カラー調整 Win! Z30
独自の色を調整したい人はZ30の方が優れています。
動画にこだわっている人は動画編集時に色の調整をすることは当たり前になっています。しかし初心者の方はスマホやタブレットで動画編集することも多いと思うので、色の調整をカメラ本体で細かく調整できる方がありがたい。
カラー調整の項目がソニーZV-E10が3項目であるのに対して、ニコンZ30は8項目も調整できるのはとても嬉しいです。
ちなみに動画の色調整をすることでどれだけ変化するのかはこちらの動画をご覧いただければよくわかります。
色調整をすることで劇的に雰囲気は変わるよね!
クロップ Win! Z30
動画を撮影するときにちょっとだけズームされることがありそれをクロップと呼びますがクロップが全くされないZ30の方が優れています。ZV-E10は4K 30pで撮影するときに約1.2倍に拡大されてしまいます。
特に自撮りをしているときにクロップされてしまうと顔が大きく写ってしまうためできればクロップはないほうがいいですね。
地味な項目だけど実は結構重要なんだよ!
レンズ Win! Z30
レンズの性能はZ30の方が優れています。
レンズの種類の豊富さはニコンZマウントに比べてソニーEマウントの方が多く様々なレンズを選ぶことができますが、カメラ初心者の方はまずはキットレンズで撮影することが多いのでキットレンズの性能で比較しました。
ZV-E10のレンズは少し古いレンズになるため、最新のZ30のキットレンズNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRはとても美しい写りをしてくれます。
ニコンのZシリーズのレンズは今はまだ少ないけどこれからどんどん増えてくるから安心して使ってもいいよ!
サイズ・重量 Win! ZV-E10
コンパクトさ、軽量さに関してはソニーZV-E10の方が優れています。
数字だけ見るとちょっとの差と思うかもしれませんが小さなカバンに入れるときは大きな差になるのでとても大切な項目。ただその大きさの差が自分にとってどれだけ影響があるのかは一度確かめてみた方がいいかもしれません。
ボクはスナップで外出するときは無印良品の小さなバッグを使ってるけど、これだったらZ30もZV-E10もどちらも入れることができるから影響ないかな
マイク Win! ZV-E10
内蔵マイクの性能はZV-E10の方が優れています。
Vlogを撮るとき実は音声が最も重要です。YouTubeなどでも音がきれいに撮れている動画は自然と再生回数が伸びています。
ZV-E10の内蔵マイクはとても優秀なマイクを使われており、且つ風切り音を低減するウインドモフが標準で付属されています。そのため内蔵マイクを使った簡単なVlogを運用するのであればZV-E10がおすすめです。
Z30も他のミラーレスカメラと比べると大きな内蔵マイクがついているので問題はありませんがZV-E10と比較すると多少見劣りしてしまいます。またウインドモフは純正では用意されていないこともマイナス。
もう少し本格的な運用として外付けマイクを使いたいのであれば、Z30、ZV-E10どちらもバリアングル液晶に干渉しないマイク端子があるのでイーブンです。
ちなみにVlog用の外付けマイクはゼンハイザーのMKE200が絶対におすすめ。コンパクトで価格も安いのに十分な性能が魅力。
Vlogも少しこだわり出すと内蔵マイクじゃなくて外付けマイクを使いたくなってくるからニコンZ30はそんな人たちを意識しているのかな
バッテリー Even!
撮影可能枚数はバッテリーの容量を測る目安でZV-E10はZ30の1.3倍撮影することができます。しかしどちらもモバイルバッテリーを使ってUSB充電することが可能なのでそこまで大きな差はありません。
逆にコンパクトで容量も十分なモバイルバッテリーを持ち歩くようにするのがいいです。おすすめのモバイルバッテリーはCIOの10,000mAhの大容量モバイルバッテリー。大容量なのに超コンパクトなのでおすすめです!
このモバイルバッテリーはボクも使ってるけど安心の10,000mAhなのにコンパクトだから大活躍してるよ!
今回の比較ではあえてニコンZ30とソニーZV-E10を各項目で比較しましたが、この2機種であればどちらを選んでも大満足。Z30の方が新しいカメラということもあって少しだけ高いですね。
どっちを買っていいかわからない!って人は、最後はカメラの見た目で選んでもいいんじゃないですかね!
Z30のおすすめアクセサリを紹介しているので一緒に購入してください。
まとめ
いよいよVlogカメラもソニー一強時代から変わりつつありますね。いろんなメーカーが独自の技術で新しいカメラを発売することは業界の成長にもつながるのでぜひこれからに期待したいですね。