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コダックのハーフサイズフィルムカメラKodak EKTAR H35を買ったよ!【レビューと作例・H35Nも】※2023.09.14更新

Kodak EKTAR H35

こんにちは。すぎっち(@cedar_studio)です。

コダックから発売されたハーフサイズのフィルムカメラKodak EKTAR H35(コダック エクター H35)を奇跡的にゲットできたので外観と感想をレビューします。

2022.07.06現在、ネット上ではまだまだ品切れ状態が続いています。しかし実店舗では販売しているところもあるようです。ネットをこまめに確認すると同時にフィルムも扱っているようなカメラ店に立ち寄ってみてはどうでしょうか。

大人気のハーフサイズフィルムカメラ。できれば夏本番までにゲットしておきたいよね!再入荷は8月上旬になるみたいだからこまめにネットを確認しよう!

※2022.09.14更新
EKTAR H35の後継機に当たる『Kodak EKTAR H35N』が発売され少しだけ早くゲットしてレビュー記事を書いてみました!

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今後作例やH35との比較などもまとめる予定なので乞うご期待!

 

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Kodak EKTAR H35 SANDをゲットした経緯

コダックから新しいハーフカメラが発売されると聞いて気になっていたんですが、予約する気にまでなれなくて発売日にゲットできずにいました。しかし7/6に出張を終えて名古屋名チカのmeminiさんをのぞいてみたらなんと置いてあるじゃないですか!しかも3色も!(一人一台限りと書いてあったので大人気だったんでしょうね。)

最初から気になっていた黄色のSANDをゲットしました。価格は7,260円(税込)。価格を釣り上げているお店もあるので注意してください!今売り切れのお店も8月上旬には再入荷するようなので、転売ヤーなどから購入せずにもう少しだけ待ったほうがいいですね!そろそろ店頭にも揃い出しましたよね。

Kodak EKTAR H35

実際に手に取ってそのかわいさを確認してから買ってもいいよね♪

 

Kodak EKTAR H35 のスペック

Kodak EKTAR H35はハーフサイズのフィルムカメラ。1本のフィルムで2本分の写真が撮れる魔法のようなカメラ。1コマを2コマに分けて撮影するのですが、細かい説明はこちらの記事をご覧ください。

Kodak EKTAR H35のスペックはこちら

  • フィルムフォーマット:35mm(ハーフフレーム)
  • フィルムトランスポート:手動巻き取り、巻き戻し
  • 光学レンズ:22mm F9.5 アクリルレンズ
  • シャッターリリース:1/100
  • フラッシュ:内臓
  • 電源:単四電池1本
  • 寸法:W110 x H62 x D39
  • 重量:100g

焦点距離が22mmのレンズなので35mmフィルム換算すると焦点距離37mmくらい?使いやすい焦点距離です。F値はF9.5、シャタースピードは1/100固定なのでISO400のフィルムだと露出オーバーになりがちかもしれません。写ルンですのF10、SS1/140と比べると0.5段くらい明るく撮れる計算でしょうか。使うフィルムのISOについては悩ましいところ。

単4電池一本を使いますがこれは内臓フラッシュ用なので、フィルムの巻き取りや巻き戻しは手動になります。室内で撮るときは必ずフラッシュを使うようにしましょう。

重量は100gでとても軽いですが、これはボディがプラスティック製のため。金属製のカメラと比べると軽い反面、耐衝撃性は低いです。

カラーは4色展開。黒・黄色・緑・茶色。いつもならカメラは黒色と決めていますが、こんなにコンパクトで可愛いカメラならちょっとポップな色にしたくて今回は黄色にしました。緑も可愛くていいかも。

緑もいい色だよね。シックなイメージでいきたいなら黒とか茶色もいいのかな?



Kodak EKTAR H35 の同梱物

Kodak EKTAR H35

黒にコダックの黄色が彩られた箱に入っているEKTAR H35。外観からすでにかっこいい。今回黄色(SAND)を選んだのは正解だったかも。

Kodak EKTAR H35

同梱物は、コダックの文字が入ったハンドストラップとコダックのマークが入ったケース単四電池とフィルムは入っていないので忘れないように一緒に買いましょう!ただフラッシュを使わないと!って人は単四電池がなくてもカメラ自体は手動で使えるので昼間に外で撮影するならフィルムだけゲットしましょう。

Kodak EKTAR H35



 



Kodak EKTAR H35の外観レビュー

Kodak EKTAR H35

早速外観を見ていきますが、ネット上でもたくさん画像が上がっている通りとても可愛いカメラ。向かって左肩が少し大きめにRが取られた全体的にシンプルなデザイン。そこにハーフカメラ特有のちょっと小さなレンズがついています。素通しのファインダーと内臓フラッシュ、コダックロゴが前面に配置されています。

ファインダー

ちなみにファインダーの中を除いたらこんな感じ。ファインダーは通常の横長形状ですが、左右にフィルム?が貼られて縦型構図にフレーミングされています。これは同じくコダックのフィルムカメラM35の部品を流用しているからでしょうか?

コダックM35はもっとプラスチッキーでチープなデザインでそれがまたかわいい。

EKTAR H35のサイズ感はこんな感じ。まさに手のひらサイズで、2本の指でひょいと持てる軽さ。厚みが39mmとそこそこあるのでポケットにスッと入るコンパクトさではありませんがハンドストラップで手首にずっとぶら下げていても問題ないレベル

Kodak EKTAR H35

全体的にプラスティックっぽいデザインですが前面の色がついてる部分はレザーっぽいデザインになっているので安っぽいイメージは全くありません。ただ手に持つとその軽さに驚きます。

Kodak EKTAR H35

各面のボタン類

上面はとてもシンプル。シャッターボタンと撮影枚数がわかるカウンターのみ。正直撮影枚数はよく見えません。

Kodak EKTAR H35

側面は裏蓋ロックレバーがあります。フィルムを装填する際にこのレバーを下げて裏蓋を開けます。

Kodak EKTAR H35
Kodak EKTAR H35

底面はフィルム巻き戻しクランクと、巻き戻しボタン、巻き上げダイヤルがあります。またフラッシュ用の単四電池を装填する電池室カバーが。

Kodak EKTAR H35

Kodak EKTAR H35
Kodak EKTAR H35
Kodak EKTAR H35
Kodak EKTAR H35
Kodak EKTAR H35
Kodak EKTAR H35

裏蓋を開けるには裏蓋ロックレバーを下に引きます。

Kodak EKTAR H35

裏蓋が開いたところ。

Kodak EKTAR H35

巻き戻しクランクを下に引き下げてからフィルムを装填します。

Kodak EKTAR H35

Kodak EKTAR H35
Kodak EKTAR H35

撮影後は巻き戻しボタンを押して巻き戻しクランクを回し、その後裏蓋を開けてフィルムを取り出します。

Kodak EKTAR H35

フラッシュ

フラッシュはレンズ部分を動かし、電池で充電してから使用します。

Kodak EKTAR H35

ダイヤルを反時計回りに回すことで充電されます。

Kodak EKTAR H35
Kodak EKTAR H35

数秒で背面のランプが赤く点灯すので、これでフラッシュを使うことができます。

Kodak EKTAR H35



Kodak EKTAR H35にどのフィルムを装填するか問題

Kodak EKTAR H35

Kodak EKTAR H35はF9.5、SS=1/100固定のカメラなので、装填するフィルムのISOをどうするかが結構悩ましいところ。晴天の屋外で撮ろうとするとISO400だと3段分くらい明るく写ってしまうし、ISOO100を使うと室内はフラッシュがないと暗くなり過ぎてしまいます。フィルムカメラは途中でISOが変えられないので注意が必要です!

ちなみに写ルンですはISO400のフィルムを使っています。なのでEKTAR H35は一段落としてISOO200のフィルムを使うのもいいかもしれませんね。

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Color Plus 200はコダックのフィルムの中で比較的手に入れやすいフィルムでISOも200なのでEKTAR H35にちょうどいいかも。

とりあえず最初のフィルムは、大好きなKodak Ektar100を使ってみたよ♪



Kodak EKTAR H35の特徴

実際にKodak EKTAR H35を手に取ってみて感じた感想。トイカメラの特徴にある軽さや耐衝撃性がない、簡単操作などはどのトイカメラも共通なのであえて特徴から外しました。
まずはいいところ。

秀逸なデザイン

やっぱりこのデザインが最高です。カメラはやっぱり写りの前に外観がよくないと!(個人的見解ですが)

でも所有している喜びもカメラの楽しみ方なので、個人的には実は性能よりも外観を重視していたりしています。こんな記事も書いていますが、カメラにかっこよさは必要ですよね!

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ハーフカメラであること

フィルムの価格が高騰している現在、通常撮れる枚数の2倍撮影ができるハーフサイズカメラは本当にありがたいです。多少の画質劣化は致し方ないですが、35mmフィルムに必要以上に画質を求めても仕方ないので、実はハーフサイズで十分だと感じています。

36枚撮りのフィルムだと72枚撮らないとフィルム一本が終わらないので、1本使い終わるまで一体何日かかるんだって感じますが。でも35mmフィルムって1日で使い終わらないことが楽しいと思うんです。別日の思い出が一本のフィルムに詰まっているところに魅力を感じるんですが、ハーフカメラだと旅行3回分くらいの思い出が詰まってるんじゃないでしょうか。

ハッセルブラッド500CMで撮った時のブローニーフィルムだと12枚しか撮れないから35mmフィルムはお得だよね。ハーフはさらにお得なんだから家計にも優しい!

 

対してイマイチな点も紹介します。

寄れない

最短撮影距離が1.5mなのでカフェ写真とかには使えませんね。テーブルフォトができない。これは実際に使ってみて体感したいと思います。せめて1mくらいであればまだ使い方はあったんですがね。
ただこの手のカメラは風景や友人の写真を撮ることが多いので、デジカメ感覚で撮らなければ全く問題なく使えると思います。

 

現像先には注意必要

フィルムはプリントするよりもデータ化してスマホに転送してもらうことが多いと思います。その現像所によってはハーフサイズに対応していないところがあります。対応していてもとても高い料金が請求される場合も

現像所からするとスキャンするのに手間がかかるので仕方がないことですが、現像所に出す前に一度確認しましょう。

ちなみに私は楽天市場の桜カメラさんにフィルムを郵送して現像+データ化してもらっていますがフィルム1本あたり460円で現像+データ化してもらえる激安対応です。ハーフの場合は2本分の値段になってしまいますがそれでも920円なので、その他の現像所のフィルム1本の値段よりも安く対応できます。おすすめですよ!

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現像をお願いするときは忘れずにハーフカメラで撮ったことを伝えようね。フィルムの外観だけだとわからないから注意が必要だよ!



Kodak EKTAR H35の作例

早速ですがコダック エクターH35で撮影した作例を紹介します。使ったフィルムは私が大好きなコダック エクター100。色のりがしっかりしていてここぞというシーンで使うフィルムです。

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Kodak EKTAR H35 作例
Kodak EKTAR H35 作例
Kodak EKTAR H35 作例
Kodak EKTAR H35 作例
Kodak EKTAR H35 作例
Kodak EKTAR H35 作例

フラッシュを使用した場合

Kodak EKTAR H35 作例

大須観音から大須商店街をぶらぶら

Kodak EKTAR H35 作例

Kodak EKTAR H35 作例
Kodak EKTAR H35 作例
Kodak EKTAR H35 作例

Kodak EKTAR H35 作例

Kodak EKTAR H35 作例

Kodak EKTAR H35 作例
Kodak EKTAR H35 作例

現像時に露出について適宜調整してほしいことを伝えていたのほとんどの写真について上手く撮れていました。ただ露出があったところの方がやはりしっかりと色が出ていてEktar100らしい写りになっていましたね。

もっとプラレンズっぽい写りになるのかなって思っていましたが、想像以上に綺麗な写りをしてくれたので大満足です。

2本目のフィルムはコダックのColorplus200。

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Kodak EKTAR H35 作例

Kodak EKTAR H35 作例
Kodak EKTAR H35 作例
Kodak EKTAR H35 作例

Kodak EKTAR H35 作例

この後、コダックUltramax400も使ってみたので後日作例もアップします。www.01dougajyuku.work

好きなフィルムを使うことができて、さらにハーフでたくさん撮れるお得な写ルンです♪って考えるとかなりおすすめだよね!



Kodak EKTAR H35の楽しみ方

ハーフサイズカメラは通常のフィルムの2倍撮影できるので気にせずどんどんシャッターを押してほしいです。まるでデジカメのような感覚で写真が撮れるのがハーフサイズカメラのメリットです。特にフィルムの価格が高騰している中、これまでフィルムカメラを楽しんできたけど費用がかかるので手が出せなかった人にkodakのハーフサイズカメラを使って欲しいです。

Kodak EKTAR H35 作例

さらに36枚撮りなら72枚の写真が撮れるので1日で撮り切るのは難しい場合があります。無理して1日で撮り切ろうとするのではなく、何日かに分けて撮影するのも楽しいかもしれません。
特に夏はいろんなイベントがあると思うので、1本のフィルムにさまざまな思い出を詰め込むつもりでシャッターを切ってみてはどうでしょうか。夏の終わりに現像された写真を眺めて夏を思い出すのも楽しいかもしれません^^

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これからフィルムカメラを始めたい初心者にKodak EKTAR H35はおすすめ!

Kodak EKTAR H35の特徴はこれからフィルムカメラを始めたい初心者の方にピッタリ

フィルムカメラを買おうとするとどうしても中古カメラになってしまいますが、中古だと中には状態が悪いものもあったり、最近は中古カメラ価格が高騰していたりとこれからフィルムカメラを始めたい人にとってはハードルが高い。

でもKodak EKTAR H35なら新品が販売されていて、値段も7000円ちょっとなのでとても手に入れやすい状態。

さらにハーフサイズカメラなのでフィルムの値段も実質半額に!

フィルムの値段が高騰しているから実質半額になるのはありがたいよね!

そのほかに操作簡単だったり、軽くていつでも持ち歩けたりと初心者にとってメリットでしかない特徴が満載なEKTAR H35。このカメラを機会にフィルムカメラファンが増えたらいいですね!

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Kodak EKTAR H35の注意点

どんなカメラも100点満点のものはないと思います。
Kodak EKTAR H35を使って感じた注意点をあえてまとめました。それも大きなものではありませんが認識した上で使ってもらったほうがハッピーになりますよ^^

  • 暗い場所ではフラッシュ必須
  • 巻き戻しクランクが勝手に外れる時がある
  • 三脚は使えないからスマホホルダーを
  • シャッターはしっかり押し込むべし
  • フィルムを入れるのはしっかりと

細かくはしたの記事を参考にしてもらえると嬉しいです。合わせてエクターH35を使って感じたいいところもレビューしているので是非。

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まとめ

予定していなかったのに思わず手に入ってしまったEKTAR H35。カバンにそっと忍ばせておいてゆっくりと一枚ずつ撮影するのが楽しいかもしれませんね。今年の夏はこのカメラで楽しくフィルムライフを過ごしたいと思います^^

もう少し落ち着けばネットでも購入できるようになると思うのでどの色にするのかじっくり悩みながらいつか手元に届く日を楽しみにしましょ♪