こんにちは。すぎっち(@cedar_studio)です。
コダックから発売されているハーフフレームフィルムカメラEKTAR H35が正統進化し、EKTAR H35Nとして新発売されました。早速手元に届いたので外観とスペック中心のレビューとともにH35とどこが変わったのか比較します。
まだ作例準備中ですが、触った感じは旧作の手軽さはそのままにより高機能になったイメージです。作例記事については別途アップする予定なので、ブログをブックマークしてお待ちください^^
H35の時も発売当初は売り切れ続出でなかなか手に入らなかったけどH35Nも同じくらい人気になりそうな予感だよ!
Kodak EKTAR H35Nってこんなカメラ!
ミラーレスカメラ中心の現在ですが、H35Nはフィルムカメラになります。さらに「ハーフフレームカメラ」と呼ばれ、通常のフィルムの2倍の写真を撮ることができます。
36枚撮りフィルムだと72枚、24枚撮りフィルムだと48枚撮れるってことだね!お得じゃん!
ボディはプラスティック製で非常に軽くてコンパクト。操作もフィルムを巻いてシャッターを押すだけの簡単操作なので、写ルンですみたいに簡単に撮れちゃうカメラ。
Kodak EKTAR H35Nのスペック
実際に手に取ってもらうのが一番ですがしばらく品薄が続きそうなのでスペックを紹介します。
Kodak EKTAR H35N スペック
- フィルムフォーマット:35mm(ハーフフレーム)
- フィルム搬送:手動
- レンズ:22mm F8 アクリルレンズ(一部ガラスレンズ)
- 最短撮影距離:1.5m
- シャッタースピード:1/100、バルブ
- フラッシュ:内蔵
- 電源:単四アルカリ電池1本
- 寸法:W110 x h62 x D39
- 重量:110g
本体が110gしかなくスマホよりも軽いのでカバンに入れても負担にならない重量です。また単四アルカリ電池を電源としますが、電池はフラッシュ用なので電池を入れなくても写真を撮ることはできます。
さらにレンズの最短撮影距離が1.5mなのでブツ撮りには使いにくいかもしれません。スマホのカメラも使いながらうまく使い分けするのがいいかもしれません。
Kodak EKTAR H35の外観
外観はプラスティック製ボディの割にはカチッとした印象。前作のH35がスイーツのようなかわいさがありましたがH35Nはかっこよさの要素も含まれている気がします。
カラーは6色展開(ストライプ柄3色、光沢3色)。私は光沢のオレンジを購入しました。
グリーンのストライプとかもかわいいかもね!
ボディ上面にはシャッターボタンとフィルム残数が見える窓、そしてバルブ撮影用のレリーズ差し込み口が見えます。おもちゃみたいな外観なので変にマニアックな仕様になってるのが面白いです。
また底面には三脚に固定するためのネジも切ってあるのでカメラをしっかりと固定して撮りたい時にはおすすめです。
前作のH35には三脚用のネジは切ってなかったからありがたいね!
前作Kodak EKTAR H35との比較
前作のH35も大人気でしたが今回のH35Nとどこが変わったのか比較します。個人的にはH35の上位互換のカメラのような気がします。H35でも十分楽しめるので値段と相談して決めてもいいかも。
スペックの違い
H35Nのスペックは先ほど紹介したので、前作と違っている部分を中心に紹介します。主に3つの機能が追加、アップグレードされました。
スターフィルターの搭載
「スターフィルター」は光源を撮影した際に十字のような思いもよらない筋が入るフィルターです。レンズ横に切り替えボタンがあるのでスターフィルターの効果が欲しい時にチョイスすることができます。
どんな感じで写るのか想像できないのが楽しいよね!
バルブ撮影が可能
これまではシャッタースピードが1/100固定だったため暗い場所で撮影するのは困難でした。しかしH35Nではレリーズを使うことでシャッタースピードを長くすることが可能になりました。その結果、夜景写真だったり光の軌跡が見える写真が撮れるようになったので表現の幅が大きく広がります。
またバルブ撮影時は三脚に固定する必要があるため三脚ネジも追加されています。
ボクは夕暮れ時に撮ることも多いからバルブで撮影できるのは本当にありがたいよ!
新しいガラスレンズの採用
前作はアクリルレンズを使っていたので、ちょっと濁った感じの写真が撮れてそれは味わいの一つでしたが、H35Nでは一部ガラスレンズを採用したため描写力はアップしています。(どのように写るのかは作例を準備して改めて紹介するのでもうしばらくお待ちください^^;)
その他についてはサイズや重さもほとんど同じなので、3つの新機能とデザイン以外はほとんど同じ。値段(H35Nの方が少し高い)とデザインで選んでもいいんじゃないかと思います。
ちょっと違う!ファインダーの形!
スペックシートやレビュー記事では触れられていませんが、ちょっと変更になった部分もあります。それがファインダーの形です。
Kodak Ektar H35Nの一番大きな変化はファインダーだと思う。正面からの見た目でもわかるようにハーフサイズカメラどおり縦長になってる。3枚目はH35、4枚目はH35N。H35は両サイドにパンチングの帯でフレーミングされてたけど、H35Nはファインダーの形自体が縦長になってる。#Kodak #Ektar #H35N pic.twitter.com/rbAxcEmgSu
— すぎっち/StudioCEDAR (@cedar_studio) September 13, 2023
前面からの見た目も違いますが中を除くと一目瞭然。ハーフフレームカメラは構造上縦型構図で写真を撮るんですがH35Nは縦型構図の形でファインダーが作られています。H35は従来の部品を流用したのかフレーム外に当たる部分はパンチングシートが貼られています。
個人的にはH35の横長の方が外観はかっこいいなぁと思いますが、実際に撮影するときはH35Nの方が撮りやすいかもしれませんね。
H35の爆発的な人気を受けてコダックも新部品を製作したのかもしれないね!
EKTAR H35も捨てがたい!
旧作となったH35ですがかわいい見た目でやっぱり捨てがたいですね。新しいからH35Nの方がいい!のではなく、バルブ撮影やスターフィルターなどの新機能が使いたいならH35N、とにかく安くまずフィルムカメラを初めてみたいって人にはH35をおすすめします。
最初のフィルムカメラとしてH35をゲットするのもいいと思うよ!フィルムが高くなってきてるから2倍の枚数が撮れるのはお得だよね!
Kodak EKTAR H35Nにおすすめなフィルム
最近フィルムの値段が高騰しているので、2倍の枚数が撮れるハーフフレームカメラはまさにありがたいカメラ。そんなH35Nにおすすめなフィルムを紹介します。
UltraMax400(ウルトラマックス)
鮮やかでコントラストが高い描写が得意なフィルム。価格も比較的安く手に入れやすいです。特に青色の発色がいい。夏になると妙に使いたくなる不思議なフィルム。
ISOが400なので、H35Nで使用しても曇り空の日陰でも明るく描写することができます。その反面、晴天の下では多少明るく写りすぎてしまうでしょう。ただ現像時に明るい部分については微調整できるので、安心して使えると思います。
Kodak UltraMAXの作例
ColorPlus200(カラープラス200)
アマゾンや楽天でも比較的手に入りやすいフィルム。非常にバランスが良くまとまった描写でコダックのフィルムの中ではオールラウンドな使い方が可能です。
ISOが200なので描写と同様にオールラウンドなシーンで使えます。晴れのシーンから薄曇りのシーンまでいろんな場面が想定される時に最適なフィルム。
Kodak ColorPlus200の作例
Ektar100(エクター100)
EKTAR H35Nと同じ名称を冠したエクター100。ネガカラーでは世界最高峰の粒状性を誇り、圧倒的な色のりが特徴的なフィルム。唯一無二の存在で大好きなフィルムですがその分価格が高いのがたまに傷なフィルム。
ISOが100なので今回紹介したフィルムの中では最も暗いフィルム。夏の快晴の海や山などの明るい場所ではしっかりと描写してくれますが、少し暗い場所に行くとフラッシュを使わないといけない場面が出てくるかもしれません。
Kodak Ektar100の作例
Kodak EKTAR H35も使い倒してきました。レビューや作例もたくさんあるので他の記事も参考にしてみてください。
まとめ
作例はこの週末に撮影しようと思いますが1時間くらいで現像してくれる現像所さんが店を閉めてしまったため作例紹介はもう少し時間がかかるかもしれません。すみませんがもうしばらくお待ちください。。。
最後まで読んでくれてありがとう!できればブックマークとシェアしてくれると嬉しいな^^