こんにちは。ゼロイチ(@cedar_studio)です。
先日中古のα7Sを購入しました。
・【ようこそS】α7Sⅲ発表直前だけどα7S買いました!レビュー&作例
そして軽くて薄いこのカメラに合う単焦点を探していましたが、私が目をつけたのはタムロンの35mmF2.8の単焦点レンズ。(私が買ったのはEマウント用)
先に結論を言うと、コンパクトだけどしっかりと写るいいレンズでα7Sとの相性も抜群でした、が。。。
Tamron 35mmF2.8のレンズ概要
Tamronから発売されているEマウント用レンズで、メーカー純正レンズではなくいわゆる『サードパーティー製レンズ』となります。
タムロン 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F053) 製品情報 | Eマウント | 単焦点 レンズ - TAMRON
Tamron 35mmF2.8(F053)の特徴
とても使いやすい35mmの画角と近接撮影能力を持っています。さらに軽量コンパクトなボディ。
そしてとてもお求めやすい価格!!私は約34000円で購入しました。純正レンズでは考えられれない値段!!
Tamron 35mm F2.8のスペック
モデル名 |
F053 |
焦点距離 |
35mm |
明るさ |
F/2.8 |
レンズ構成 |
8群9枚 |
最短撮影距離 |
0.15m |
最大撮影倍率 |
1:2 |
フィルター径 |
67mm |
長さ |
64mm |
重さ |
210g |
絞り羽根 |
7枚 |
最小絞り |
F/22 |
対応マウント |
ソニーEマウント |
ハーフマクロとして使用可能
最短撮影距離が15cmとなっており『ハーフマクロ』として使用することが可能です。
被写体までギリギリの位置まで寄って撮影できるので、梅雨であれば紫陽花などの撮影に最適だと思います。
とにかくコンパクト
ソニーのEマウントレンズは高性能なものが多く総じてどれも重く大きいものが多くなっています。そんな中軽量な部類に入るのがこのレンズ。
α7sにTamronの単焦点を付けたらめちゃめちゃ軽い!指先で持てる感じ。
— すぎちゃん🌲@ジモグラファー (@cedar_studio) 2020年7月11日
これはグリップが浅いSとの相性がバッチリです!
AFは遅いというか、散々迷った挙句、ギブアップするのでMFの方がいいのかな?#a7s pic.twitter.com/3OBhhCZSBf
35mmの焦点距離ではメーカー純正のツァイスレンズとSAMYANGがありますが、いろんな人のレビューや発売時期を考えると、タムロンのレンズ一択だと思っています。
Tamron 35mmF2.8の外観レビュー
短時間ではありますが使用してみた感想と外観レビューをまとめます。
Tamron 35mmF2.8の外観
軽量コンパクトがウリのレンズですが、外観も結構上質感があって私は気に入りました。もちろん金属鏡筒のようにウキウキするようなものではありませんが、プラスティックの安っぽさが残るようなデザインではないことはいいですね。
レンズの外観デザインは撮影モチベーションに直結するので個人的には結構大切です。
α7Sにつけてみた
コンパクトで薄いα7Sに付けてみましたが、ベストマッチの組み合わせでした。
藤壺型のフードがかっこいいですよね。
グリップが浅いα7Sでも片手で簡単に持てるのが嬉しい。GMレンズだとこうはいきません。
Tamron35mmF2.8の作例
ここからは実際に撮影した作例と共に紹介します。
(撮影に使用したカメラはα7Sになります。)
最短撮影距離まで寄ったアングル。『TAMRON』の文字が徐々にボケているのがわかります。
家のまえの紫陽花でもう一度マクロっぽい撮影をしてみる。結構寄れるんだと思った。
先日開業した金沢駅下の飲食店へ。35mmの焦点距離は室内でもオールマイティーに使えるから一般的に便利だと思われる。(個人的には苦手なのでこれから練習する予定)
金沢駅の東口のもてなしドーム。梅雨時期のどんより天気だったけどα7Sだとそれでも撮りたいって思わせてくれるカメラ。そんなカメラとベストマッチなこのレンズは最強じゃないか?ってこの時は思ってた。
前に人がいてもどんどん撮っていくタイプ。逆にアクセントにしちゃう。
夜は光る階段。35mmだといい感じでパースもつくからこんなアングルも様になります。
北陸新幹線開業と同時に披露されたキャラクター「ひゃくまんさん」。北陸新幹線オープニングイベントでまさかのデカすぎて新幹線に乗れないと言うトラブルも乗り越えて少しずつ県民にも認知されつつある。努力家。
金沢駅西口にハイアット セントリック金沢がオープンします。
それに合わせて回廊も建設されました。天井の木ルーバーから自然光が差し込むデザインはかっこいいです。
金沢駅スタバのセイレーンは樹影がバックになっていてレア。
この梅雨によく通った本興寺に改めて行ってきました。これで見納めかなぁ。
最近は50mm近辺をずっと使っていたので35mmだとちょっと広すぎる。切り取りか広角かわからない中途半端な画角って印象が残る35mm。もっと使いこなしたい、本当に。
α7Sとこのレンズのセットだとこんなフワッとした写真も撮れます。イメージはTwitterで仲良くさせてもらっているペンギンさんの作例。あんな雰囲気の写真が撮れるようになりたい。。。
紫陽花の咲くところにカエルあり。小さなカエルにもハーフマクロの機能を使えばここまで寄れます。
ちなみにマクロで撮る時はMFにして撮っていますが、カメラの設定でピント拡大の機能を使えば簡単に撮れます。
トラブル発生!
ここまで撮影して少し気になることが二つありました。
合焦してくれない
一つ目はマクロ撮影をしていた後に無限遠にピントを合わせるような風景写真を撮ろうとしたら、ピントが全くあっていないところでカメラが合焦してしまうこと。
これはMFでおおよそ合わせたいところまで事前にピントを持っていくと問題なく合焦点してくれるので気にはなりましたがなんとか使えたので撮影を続けていました。
このツイートの時から薄々感じていました。
α7sにTamronの単焦点を付けたらめちゃめちゃ軽い!指先で持てる感じ。
— すぎちゃん🌲@ジモグラファー (@cedar_studio) 2020年7月11日
これはグリップが浅いSとの相性がバッチリです!
AFは遅いというか、散々迷った挙句、ギブアップするのでMFの方がいいのかな?#a7s pic.twitter.com/3OBhhCZSBf
そもそもピントがずれている
二つ目はAFでピントを合わせても少し前ピンになっている気がしたこと。
拡大して確認してみると微妙にピントがずれているような気がして次の写真を撮ってみました。
左側がAFでピントを合わせてシャッターを押したもの。右側はそこからさらにMFでピントを合わせたもの。
どうみてもAFで合わせたものはピントがずれているし使い物になりません。
無限遠の風景や紫陽花などの自然物が連なるものを撮影する時は全く気になりませんでした。。。またマクロ撮影の時はそもそもMFで撮るので気づかなかったんです。
メーカーの初期不良と個体の不良品だったことが判明
その後Twitterのフォロワーさんから教えてもらったのですが、一つ目のピントが間違って合焦してしまう問題については、メーカーから初期不良の報告がありファームウェアアップデートを実行して欲しいとのこと。
しかもレンズのファームウェアップデートするためには、専用の機器を購入して実施するか、レンズをメーカーに送ってアップデートしてもらうしか方法がないとのこと。
私はそんな専用の機器を持っているわけでもなく、レンズをメーカーに送って対応してもらわないといけないのかな?と感じ始めていました。
二つ目のピンズレが起きている件についてはメーカーのホームページにも報告がなかったので個別の不良だと判断して購入先に連絡しました。
ちなみに今回購入したのはボクたちの防湿庫『マップカメラ』さんでした。
マップカメラさんとのやりとり
まずマップカメラにメールで、個体の不良が出ていること、メーカーのアップデート情報が出た後なのにバージョンアップがされていないものが出荷されたことを伝えました。
マップカメラさんから早々に返信があり、状況を確認したいので着払いでいいからレンズを送って欲しいとのこと。
私は翌日に配送しました。レンズが届いた翌日の出来事です。。。
その後マップカメラさんで確認したところ私が指摘した事象が確認できたと連絡がありました。
今後の対応方法は次の二つ。
- 【修理業者での点検修理】
- 【返品】
ただし1の修理は完了まで3〜4週間かかるとのこと。そんなにかかるなら返品して新しいレンズを買い直すよ!とツッコミつつも冷静に返品のお願いをしました。
総じてマップカメラさんの対応は真摯的で、定型的な対応ではなかったのでとても好感が持てました。レスポンスも非常に早かったです。ありがとうマップカメラさん。
最終的に返品処理をしましたが、今回のファームウェアアップデートの件もあり一旦Tamronのレンズ購入は控えることとしました。問題があるまでは気に入って使っていたのでとても残念です。
これからこのレンズを購入される方は何某かの方法でアップデートがされている個体かどうか確認してから購入することをオススメします。また市場にはアップデートされていないレンズが存在する危険があります。
ボクのα7S用単焦点探しの旅は続く
そんなわけで私のレンズ探しの旅は続きます。
と言いつつ明日には新しいレンズが届きます。。。そうマップさんに返品して戻ってきたポイントを使って別のレンズにチャレンジしますよ!
それは改めて別の記事にしたいな。
最後に
いきなり振り出しに戻ってしまったのですが、今回の件はTamronのレンズを無料で試すことができたとプラスに捉えています。
Tamronのレンズはピントの問題はありましたがサイズ感や外装、写りは値段以上のものでした。
機会があれば次は20mmの単焦点レンズを使ってみたいなぁと思っています。でも届いてすぐに返送手続きするのは正直これだけにして欲しいです^^;
今回の作例で使ったα7Sの作例