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【動画撮影基本講座】4Kってなに?解像度はいくつに設定すればいい?

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こんにちは。ゼロイチ(@cedar_studio)です。



今回は最近よく聞く4Kや8Kについてお話をします。

4Kや8Kは解像度のことを指しますが、解像度の設定はどうすればいいのかわかりやすくまとめていきます。



動画撮影基本講座 一覧



 



4Kとは

最近よく聞くようになった『4K』ですがなにを表しているのでしょうか。



4Kとは動画や写真の画面解像度のことを指しています。数字が大きいほど解像度が高く、細かい部分まで描写できるようになります。



解像度とは

写真や動画は色のついたドットの集まりで表現を行いますが、そのドット(画素)の数を解像度といいます。画素数(ピクセル)が多いほど解像度が高いことを示します。



画面横幅の大きさで解像度を表す

解像度を表す際によく使う数字がHD、FHD、4K、8Kなどがあります。

それぞれの解像度は次の通り。(横幅 x 縦幅)

  • HD1280 x 720
  • FHD1920 x 1080(2Kと呼ぶ場合もある)
  • 4K3840 x 2160
  • 8K7680 x 4320



4K

4Kは横幅が3840ピクセルありおおよそ4000のため4Kと呼ばれます。

(1000gを1kg、1000mを1kgと書くように、Kは1000の単位を表します。)

つまり、4Kは2Kの2倍、8Kの1/2の横幅があるということになります。



 



動画の解像度の選び方

動画の解像度を選ぶ際は『カメラで撮影する時』と『動画を観る時』それぞれの解像度を考える必要があります。



カメラで撮影する時

撮影する時はできるだけ大きな解像度で撮影することをオススメします。

この後説明しますがフレームレートとの関係はありますが、基本的にはそのカメラで撮影できる最も高い解像度(例えば4Kで撮れるなら4K)で撮影することをオススメします。

注意点

いくつか注意点があります。

編集する際のPCスペック

解像度が大きくなるほど動画データのファイルサイズも大きくなるため、動画編集などをする際は編集PCにそれなりのスペックが必要となります。

例えば4K動画を編集する際はメモリは16GB以上必要になるなど、カメラだけでなくPCの準備必要になります。



一度撮影してみて今持っているPCでどの解像度まで使えるのか確かめてみるのがいいね



解像度を大きくする理由

解像度を大きくすることをオススメする理由はいくつかありますが代表的なものをまとめます。

解像度が大きい方がキレイ

単純にきめ細かい映像の方がよりキレイに写ります。さらに詳細に映像を記録することができるので、撮影後にもメリットがたくさんあります。



編集段階でズームができる

例えば4Kで撮影したものを編集してFHD(2K)で再生する場合、撮影するときに被写体にもっと近寄りたかったけど近寄れなかった際に、4Kで撮影した動画を2倍ズームすることが可能です。

画素数的には4K→FHD(2K)となるので、FHD(2K)で再生する分には問題ありません。

このように再生する時の解像度によっては編集時にズームさせることができます。



再生する時

ここまではカメラで撮影する際に解像度について説明してきましたが、ここからは動画を編集し完成させ再生する時の解像度について説明します。



再生する時の解像度は『何で再生するのか』を考える必要があります。

例えばTVで再生するのか、youtubeなどで再生するのか、スマホなどで視聴するのか。

再生するデバイスによって再生可能な解像度が違うため、最適な解像度を選択しましょう。



各デバイスの解像度の例

TV

民放の番組はほとんどがFHDで放映されていますが、一部のNHK番組では4Kが放送されています。今後は4K放送が増えていくだろうと思います。

その流れを受けてTVもここ最近4Kのものも増えてきています。

TVで視聴することを考えるならば4Kで動画を完成させることもいいのかもしれません。



ただ民放番組のほとんどがまだFHDですが4Kテレビで見るとより高精細に見えるように、テレビにはデジタル処理でより高精細に見せる方法があるため、最低でもFHDで作っておけばTV視聴には問題はないと思います。



youtube

youtubeは4Kで視聴することが可能です。

ただしファイルサイズが大きくなるため、通信速度によっては自動でFHDなどの解像度にダウンサイジングされてしまいます。



スマホ

スマホは機種によって解像度が変わります。

ちなみにiPhone 11proならば2.7Kの解像度があります。一般的なスマホであればFHD以下と考えてもいいでしょう。



PC

パソコンはディスプレイの性能によります。

アップルのディスプレイ一体型のPC iMac27インチならば5Kが選択できます。



やはり画面サイズが大きいほど解像度は高くなりますね。



 



カメラの解像度スペック

最後に現在発売されている各カメラの解像度についてまとめました。

気になるカメラがあれば是非参考にしてみてください。

解像度/フレームレートの順に記載



コンパクトデジカメその他

レンズ交換はできませんがコンパクトで特徴的なカメラが多いです。

SONY RX100m5

ソニーから発売されているコンデジです。

コンパクトなボディに1インチセンサーが搭載されていて、高級コンデジの草分け的な存在。

RX100m5は価格的にも手に出しやすい一台です。

4K/30fps

RX100シリーズは現在7世代まで発売されています。どれも特徴的で魅力的です。

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GoPro HERO8

アクションカムとして有名なゴープロですが、小さいセンサーながらそこそこの解像度で撮影することができます。

ビデオカメラとして購入する人も多い機種ですがバッテリーが弱いのがたまに傷。

4K/60fps



DJI OsmoPocket

小型のジンバルがついたカメラがオズモポケット。手ぶれ補正がないヌルヌル動画を撮影することができる唯一無二のカメラ。

4K/60fps



一眼カメラ(ミラーレスカメラ)

レンズ交換式のカメラ。レンズを変えることでいろんな表現が可能です。

FUJIFILM X-T4

富士フィルムから発売されたミラーレス。手ぶれ補正もついて動画寄りのカメラに仕上がっています。大注目の一台。

4K/30fps



SONY α6400

ソニーのAPS-Cミラーレスカメラ。手ごろな価格で最高の品質が得られる一台。

4K/30fps



SONY α6600

ソニーAPS-Cカメラのフラッグシップ機。手ぶれ補正もついたある意味最強動画カメラ。

4K/30fps



Panasonic GH5

パナソニックのミラーレスカメラの中でかなり動画寄りの性能を持っているのがGH5。ヒカキンさんなどのユーチューバーが使っていることでも有名。

4K/60fps



SONY α7SⅡ

ソニーのフルサイズミラーレスカメラで動画機として人気のα7SⅡ。近々後継機のα7SⅢが出るとの噂もあり。

4K/30fps

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SONY α7Ⅲ

ソニーのフルサイズカメラの中で比較的お手ごろでさらに動画も得意なのがα7Ⅲ。

意識高い系のユーチューバーがよく使ってます。 

4K/30fps



Panasonic S1

パナソニックが満を辞して発表したフルサイズミラーレスカメラS1。

4K/60fps



BlackMagicDesign PocketCinemaCamera4K

プロフェッショナル向けの機材を作っているブラックマジックデザインから発売されているシネマカメラ。かなり硬派なカメラなので覚悟を決めて買うことをオススメしますが、購入すると満足度は高いカメラ。

4K/75fps



BlackMagicDesign PocketCinemaCamera6K

BMPCC4Kを上回る6Kを撮影可能なシネマカメラ。買うと大満足間違いなしの一台。

6K/60fps



 

最後に

個人的には解像度は4Kで撮影することがオススメです。さらにフレームレートは60fpsが撮れるものは是非60fpsで撮影してください。

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