こんにちは。すぎっち(@cedar_studio)です。
X-T5が手元に届いてからほぼ毎日X-T5を使っています。ミラーレスにしてはコンパクトなボディでありながら4000万画素の高画素センサーを搭載し、十分な動画も撮影できる万能性はボクの使い方にピッタリ。
そんなX-T5に搭載されているフィルムシミュレーション「ブリーチバイパス」を使ってみた感想と作例を紹介します。結論を言えば、ブリーチバイパスっていいよね!
ブリーチバイパスっていいよね pic.twitter.com/iLI2u49dGt
— すぎっち/StudioCEDAR (@cedar_studio) January 13, 2023
ブリーチバイパスとは
現代では写真の現像手法の一つで、フィルム時代の銀残しの手法をことを指します。デジカメでは富士フイルムやリコーのフィルムシミュレーションやイメージコントロールで、銀残しをイメージした「ブリーチバイパス」として用意されています。
ブリーチバイパスは彩度を抑えつつ、コントラスト高めのカラー設定になっているのでどこか渋さを感じる表現が可能。
FUJIFILMのフィルムシミュレーション
富士フイルムのフィルムシミュレーションは次の19種類で機種によって搭載されている種類が変わります。
- PROVA/スタンダード
- Velvia/ビビッド
- ASTIA/ソフト
- クラシッククローム
- PRO Neg.Hi
- PRO Neg.Std
- クラシックネガ
- ノスタルジックネガ
- ETERNA/シネマ
- ETERNA ブリーチバイパス
- ACROS(+Ye/R/Gフィルター)
- モノクロ(+Ye/R/Gフィルター)
- セピア
それぞれに特徴がある描写となっていますが作例は他の方も書かれているのでここでは省略しますが、特にノスタルジックネガとクラシックネガ、クラシッククロームの比較についてはこちらの記事をご覧ください。
富士フイルム ブリーチバイパス搭載カメラ
フイルムシミュレーションは19種類ありますがカメラが発売された時期によって搭載されているフイルムシミュレーションの種類が変わります。ブリーチバイパスは比較的新しいフイルムシミュレーションなので古いカメラには搭載されていないので気をつけてください。
ブリーチバイパスが搭載されているカメラはこちら
- GFX50SⅡ
- GFX100S
- GFX100
- X-H2S
- X-H2
- X-T5
- X-T4
- X-S10
- X-E4
- X-T30Ⅱ
Xシリーズだと3世代は搭載されていないのでブリーチバイパスを使いたいのであれば4世代以降のカメラを使うようにしましょう。
作例撮影に使ったカメラとレンズ
今回紹介する作例で使ったカメラとレンズはこちら
- カメラ:FUJIFILM X-T5
- レンズ:FUJIFILM XF30mmF2.8 R LM WR Macro、SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN
このセットはとても万能なので今大満足して使ってます。大人気すぎて手に入りにくい状態なのでこまめに入荷状況をチェックしましょう。
ブリーチバイパスの作例
家にあった紫陽花のドライフラワーを撮ってみました。ブリーチバイパスはコントラストが強く彩度が低くなるのでドライフラワーとの相性は抜群です。30mmマクロの開放で撮影していますがピント面が浮かび上がるように見えます。
ブリーチバイパスはどこか寒い雰囲気が漂うので冬の景色に最適。特に曇り空はコントラストが高くなって白飛び気味になりますがそれがまた印象的。
あえて色のあるシーンでも使ってみました。彩度が低くなることで映画のワンシーンのように見ることができます。使い始めの印象は少し尖った雰囲気になるのかと思っていましたが使っていく中でそれは間違いだったと思い直しました。
ブリーチバイパスが活躍するシーンはやはり夏よりも冬がいいのかもしれません。映画にも使われる表現手法ですが、マトリックスや宇宙戦争など温度感が低い映画に使われているのも納得。
コントラストが強くなるので白い被写体を浮かび上がらせる効果があるんじゃないかと思って撮ってみました。
鉄道写真とも相性がいいかもしれません。金属系の描写も得意なフィルムシミュレーションですね。
雪が降りしきる山を撮ってみました。露出をコントロールすることでいろんな見え方がしますが、アンダー目に撮影すると水墨画みたいな表現になって面白いですね。
ザ冬の日本海的な風景に合いますね。
ブリーチバイパスを使ってみた感想は「渋い!」の一言に尽きます。多少使うシーンは選ぶので、ノスタルジックネガのように万能性の高いフィルムシミュレーションではありませんが、シーンを選べば他のフィルムシミュレーションでは出せない雰囲気を作り出せそうですね。
またブリーチバイパスは写真よりも動画で使う方が可能性が高いと感じました。たくさんの映画でも使われる「銀残し」の手法をイメージしたフィルムシミュレーションだけあって動画との親和性は抜群。具体的にはこちらの動画をご覧ください。
映画のような描写をイメージしたエテルナとそこから派生したブリーチバイパスなので動画にあっているのは当たり前。メーカーが用意しているLUTにもラインナップされています。(この動画はF-Logで撮影したものに富士フイルム純正のLUTを当てただけの比較動画になります。)
まとめ
ブリーチバイパスの作例はどうでしたか?飛び道具みたいなイメージがあったブリーチバイパスですが、すごくかっこいい描写をしますよね。ボクもこれからもう少し使っていきたいと思います。
あとGRにも同じようにブリーチバイパスが搭載されていますが雰囲気は全く別物になります。リコーと富士フイルムのブリーチバイパスを比較するのも面白いかもしれないでね^^
最後まで読んでくれてありがとう!できればブックマークとシェアしてくれると嬉しいな^^