こんにちは。すぎっち(@cedar_studio)です。
ソニーからVlog用カメラとしてZV-E10が発売されました。先行して発売されていたZV-1のレンズ交換が可能なカメラとして登場したZV-E10ですがZV-1と何が違いどちらがおすすめなのか、様々な角度から比較します。
レンズ交換式のVlog用カメラなZV-E10
レンズ交換はできないけど軽量・コンパクトなZV-1
私がおすすめするのは"ZV-1"!
ZV-E10とZV-1を比較しておすすめするのはZV-1です!
昨年発売されたZV-1の方がなぜZV-E10よりおすすめするのか、意外と思う人も多いかもしれませんが冷静に両者を比較すると見えてくる違いがあります。
これからZV-E10を買おうを思っている人も、一度この記事をななめ読みしてからでも遅くないです。今一度立ち止まって確認してみましょう。
ちなみにZV-E10を買うときに注意するポイントを7つにまとめた記事もあります。こちらも事前に把握しておきましょう。
ソニーZV-E10とZV-1のスペック比較
似ているようで非なる2台のカメラ。この2台を価格、サイズ、レンズ、センサーサイズの項目で比較します。
最初にそれぞれのカメラの特徴を簡単に。
ZV-E10:APS-Cセンサーを搭載したレンズ交換可能なVlog用カメラ
ZV-1:1インチセンサーを搭載し軽量コンパクトが特徴なVlog用カメラ
その他ZV-E10メインのスペックや特徴についてはこちらの記事へ
ZV-E10とZV-1 の比較:価格
ZV-E10はレンズ交換式カメラなのでキットレンズセットで比較します。
ZV-E10:89,100円(税込)
ZV-1:99,901円(税込)※どちらもソニーストア定価価格
センサーサイズが小さいZV-1の方が高い逆転現象が起きていますがそれだけZV-E10が安い。価格を聞いたときは私もびっくりしました。
ZV-E10とZV-1 の比較:サイズ
サイズについてはフォトスクさんの写真を参考に紹介します。
ZV-E10:115.2 x 64.2 x 44.8mm 343g
ZV-1:105.5 x 60.0 x 43.5mm 294g
※画像は全てフォトスクさんより
ZV-E10はレンズ交換式のためレンズなしの状態で比較されていますがそれでもZV-1のコンパクトさは際立っています。ZV-E10に比べてセンサーサイズが小さいZV-1ですがコンパクトさにその良さが生かされています。
ZV-E10とZV-1 の比較:レンズ
ZV-E10はレンズ交換式カメラなので様々なレンズが使用できるメリットがありますがキットレンズセットで比較します。
ZV-E10:焦点距離24〜75mm F値3.5〜5.6
ZV-1:焦点距離24〜70mm F値1.8〜2.8
焦点距離はおおよそ同等ですが、明るさやボケやすさを示すF値が全く違います。(F値が小さいほど明るくボケやすいレンズ)
ZV-E10はレンズ交換が可能なためもっと明るいレンズに交換することも可能ですが別途レンズ購入費がかかります。
ZV-E10とZV-1 の比較:センサーサイズ
センサーサイズは暗い場所でノイズが少ない映像が撮れたり、ボケやすくなったりする特徴があります。
ZV-E10:APS-Cセンサー(23.6 x 15.8mm)
ZV-1:1インチセンサー(13.2 x 8.8mm)
※画像はマップカメラより
ZV-E10のセンサーはZV-1の3倍ほどの面積があるため描写される映像はよりきれいになります。
ソニーZV-1をおすすめする5つの理由
比較してみると一長一短があるように見えるZV-E10とZV-E1ですが、なぜ私がZV-1をおすすするのか5つのポイントに絞って紹介します。
1.生活の邪魔にならないサイズ感
ZV-E10もZV-1もVlog用カメラという位置付け。Vlogは日常生活や旅の様子を動画(Video)で記録(Log)することを意味します。つまり動画撮影がメインではなく「生活」がメインな場面で使うのでVlog用カメラ。できることなら生活の邪魔にならないようなサイズ感がVlog用カメラには求められます。
ZV-1はポケットにも入るコンデジサイズながら、動画性能としては必要十分な機能を持ちつつ電動ズームも可能でこれ一台あれば不満がないカメラに仕上がっています。
対してZV-E10は一般的なミラーレスカメラに比べたらコンパクトではありますが、ポケットに入れるにはちょっと大きく、生活に邪魔にならないサイズ感とは言えません。
Vlog用カメラという使い方を考えると確実にZV-1をおすすめします。
2.とても使いやすい焦点距離
ZV-1はレンズ交換が出来ませんが広角の24mmから中望遠手前の70mmまでのいわゆる標準域をカバーしています。GoProのようなスーパーワイドな画角や野鳥などを撮影する際の超望遠域などには使えませんが、日常生活を記録するためのカメラとしてはとても使いやすい焦点距離です。(というかこれだけカバーできればそれ以外は不要と言ってもいい)
3.よく考えると安い
先ほど価格比較をするとZV-E10のキットレンズセットよりもZV-E1の方が高かったですがよく考えるとZV-1の方が圧倒的に安いことがわかります。
ZV-1のレンズはドイツのレンズメーカー「カールツァイス」製が採用されており、先述通りとても明るいレンズが付いています。同じ仕様のZV-E10用のレンズを探してみるとE 16-55mm F2.8 Gになります。
とてもいいレンズですがF値はF2.8でZV-1のレンズよりも少し暗いし、カールツァイス製のレンズではなくソニー製レンズになります。またレンズ本体の価格も10万円前後になるので、ZV-1と同等のレンズをZV-E10で揃えたら20万円弱まで高くなります。
特殊な使い方をしないのであればZV-1がもっともお買い得なカメラになります。
その他のZV-E10におすすめのレンズはこちらの記事から。
4.手振れ補正の効きがいい
ZV-E10の手ぶれ補正は電子式手ぶれ補正であるのに対して、ZV-1は光学式+電子式手ぶれ補正です。またセンサーサイズが小さいのでより手ぶれ補正の効果を体感しやすくなっています。きれいなVlog動画を撮影する場合手振れ補正を極力抑える必要がありますが手振れ補正の面から考えるとZV-1の方が優れています。
また小さなジンバルに乗せて撮影する場合は手振れ補正の差はなくなるのでZV-E10でも十分きれいに撮影できます。
5.スローモーション動画が優秀
動画のBロールとしてスローモーション動画を取り入れると一気に魅力的な動画に仕上がりますが、スローモーション動画撮影機能について大きな差があります。
ZV-E10は5倍スローモーション撮影ができますが、ZV-1は40倍スローモーションまで撮影できます。(24pで書き出した場合)
よりダイナミックなスローモーション動画を撮影する場合は圧倒的にZV-1の方が有利になります。
ZV-E1の弱点も少し
ここまでZV-1を推してきましたが、ZV-E10と比べて弱点もあるので少し紹介。
USB-C端子がない
ZV-1の端子はマイクロUSB端子でZV-E10に搭載されているUSB-C端子が付いていません。モバイルバッテリーなどを使って充電する際に最近ではメインになったUSB-Cケーブル以外にもう一本ケーブルを用意する必要があるため多少面倒になります。
バッテリーが弱い
こちらの記事でZV-E10のバッテリーが弱いことをあげていますがZV-E1はさらにバッテリー容量が小さいためバッテリーコントロールがさらに必要になります。モバイルバッテリーを常時接続して給電しながら使う方法もありますがちょっとスマートじゃない。
コンパクトなボディが魅力的なZV-1なので仕方ないとは思いつつもう少し強化してほしいのが本音です。
すでにソニーのカメラを持っている人にはZV-E10がおすすめ
ZV-E10はレンズ交換式カメラなので、すでにソニーのEマウントレンズを持っている人にとっては、レンズを流用できるのでZV-E10をおすすめできます。
また日常生活のVlogだけでなくYoutuberのような商品レビューや野鳥撮影などの特殊な使い方をする人にとっては、センサーサイズが大きくレンズも自由に選べるZV-E10が魅力的でしょう。
いずれにしても適材適所でカメラを選ぶ必要がありますが「一般的な」Vlog用途で考えた場合はやっぱりZV-1をまずはおすすめすることになってしまします。
まとめ
ZV-E10もZV-1も意欲的で戦略的なカメラだと思います。ソニーはデジカメ市場が縮小していく中、Vlog用途に未来があると判断し発売してきたカメラたち。
これから必ず発展していくカメラだと思うのでこれからも注意して観察したいと思います^^