こんにちは。すぎっち(@cedar_studio)です。
今年の5月にゲットしたハッセルブラッド500C/M。ブローニーフィルムを使って撮影するフィルムカメラですが相次ぐフィルムの価格高騰を受けていつかはデジタル化をしたいと考えていました。ハッセルブラッド500C/M用のデジタルバックとしてCFV Ⅱ50Cをゲットして使っていましたが、せっかくなら完全デジタルカメラ化したいと思ってようやくXCDレンズを購入し907Xの完全体になることができました。
ようやく完全体になれたハッセルくん。
— すぎっち (@cedar_studio) November 25, 2021
これでもう少し紅葉を撮りたいぜよ🍁 pic.twitter.com/QvAueojQBo
今回はハッセルブラッド907X 50Cの作例を中心に紹介します。
ハッセルブラッド907X 50Cのレビュー
ハッセルブラッドといえばX1Dの方が有名で907X 50Cはどちらかというと亜流になるのかもしれません。しかしセンサーは同じものを使っているので基本的に出てくる写真は同じもののはず。なので907X 50Cのレビューとしては操作感などがメインになってしまいますがご容赦ください^ ^
意外と持ちやすい
通常のカメラと違ってグリップがない907X。一見すると持ちにくそうなイメージがありますが意外と持ちやすいです。というか基本的に左手の上に置いて操作する感じになるので「握る」というよりは「置く」って感覚に近いかもしれません。
勝手に『大きなおはぎ』って呼んで可愛がっています。
勝手に電源が入る
電源ボタンは背面液晶右下にありますがちょっと出っぱっているのでカバンの中に収納した時にボタンが押されて電源が入っていることがあります。
全群繰出のレンズのためカバンの中でウィンウィン言ってる時が何回かありました。それ以降はカバンの中に入れる向きに気をつけるなどで電源が勝手に入っていることは無くなりました。
ネックストラップだと転んじゃう
今つけているレンズがもっともコンパクトなレンズXCD 4/45Pなんですがそのせいもあるかもしれません。ネックストラップをつけてぶら下げて歩いているとレンズが上を向いてしまいます。
907xで撮り歩いてると気づいたらヤツが下からワタスのことを見てるのよ。
— すぎっち (@cedar_studio) December 9, 2021
恥ずかしいから下向いて欲しいのに、気づいたらこちらを見上げてるのなんとかして欲しい。 pic.twitter.com/NmZJFhy667
レンズが上を向いて困るのはレンズキャップをつけていない時に雨や自分の唾がレンズに当たってしまうこと。こまめにレンズキャップをつけて対応していますがなんとかして欲しいなぁと思ってます。
そう考えると907X 50Cはネックストラップをつけて運用するカメラじゃないのかな?とも考えています。都度カメラバックから取り出して丁寧にシャッターボタンを押すようなカメラなのかもしれません。ストラップ問題についてはこれからも考えていきたいと思ってます。
ハッセルブラッド907X 50Cの作例
907X 50CにつけたレンズはXCDレンズの中でもっとも軽量でもっとも安価なXCD 4/45P。というかもうこのレンズ以外は買えません。高すぎます。
作例はちょっと多めで紅葉中心になります。サラーっと流しながら見てもらえると嬉しいです。
作例をまとめました。その他の作例も確認したい人はこちらをどうぞ。
初めて907Xを持ち出した早朝のスタバで撮った一枚。
これが撮れた時は声を上げてしまいました。ムワッと迫ってくるような描写。
大好きな夕暮れ時に。空の青を出すために地表面はアンダーに撮影。もちろんRAWデータ上はしっかり残ってました。
特別公開されていた愛岐トンネルへ。紅葉もちょうど見頃。行ったのが少し遅めだったために最後まで見ることができなくて残念。来年またリベンジしたいですね。
どこにピントが合っているのかよくわかりませんが空気感だけは伝わる「勢いだけは感じる」写真。こんなのもありでしょ。
陽がどんどん沈んでいく中、列の最後尾で係のおっちゃんから早く歩けと言われながら木々の隙間から撮った一枚。山間なのでとにかく影になるのが早かったです。
平日のお昼休み。金山駅へコーヒー豆を買いにきたついでにぶらぶら散歩。
XCD 4/45Pはフルサイズ換算で焦点距離35mmなので実はこれまでちょっと苦手な画角でした。最近はX100Vでたくさん練習していたのでかなり使いこなせるようになりましたが^^;
勉強してる合間にブラインドの隙間から漏れる光と影が綺麗だったので撮った一枚。机の上に置いておいてもカメラ然してないので威圧感なしでとても良い。
最短撮影距離は35cmなのでそこそこ寄れます。500C/Mで撮ってた時は全くできなかったテーブルフォトもなんのその。
先日アップしたライカの記事でも同じことを書きましたがハッセルブラッドもその場の空気感を映し出すことができます。
明治村の帝国ホテルの中で。背面液晶に水準器を出すことができるので水平垂直を気にする室内撮影では大活躍です。(本来は三脚において撮影するカメラなんだろうけど)
明治村の中にある写真館の建物で。北面のやわらい光が入ってくる中で撮影していたんですね。
東別院の横にあるお寺がちょうど紅葉の見頃でした。
ちょうど友達も来ていて二人で無心で紅葉を撮ってました。彼はフジフィルムのX-T2を愛用しています。
同じ被写体でも撮る角度によっていろんな描写ができますよね。自分は毎回色々試して選べなくなるタイプ。Twitterの中の皆さんも同じみたいですね^^;
同じ被写体でも撮る角度で全く違うものに見えるんだよね。本当にうまい人は全ての可能性を確認した上で1番いい構図で撮るんだろうけど自分は一回すべて撮ってみないとどれが一番いいのかわからない。。。#hasselblad #907x pic.twitter.com/c9a2RmkMbl
— すぎっち (@cedar_studio) December 12, 2021
上から降ってくるような紅葉の木々。
F4ですが中判センサーなのでよくボケます。逆にしっかりと絞らないとボケてしまうので注意が必要です。(F8でもボケてしまう感じ)
とにかくよく手入れされたお庭でかなり手間暇がかかっている気がします。夏にここをみつけて何度も通っていますが夏は蚊がいて近寄れなかったんですがこの季節になると取り放題です。
程よく本堂の前に枝が張り出しているので写真スポットはたくさんあります。アスペクト比は4:3なのでまだまだ慣れていませんが3:2に比べて画面が広く感じますね。
最短撮影距離35cmを体感。
907X完全体になる前は500C/Mにデジタルバックをつけて撮っていましたが解像感にやや不満がありましたが、完全になると全く問題なし。
基本的にRAWで撮影してLightroomで現像しているのですが、デフォルトでレンズ補正のプロファイルを利用することができます。ただプロファイルを適用すると2/3段分くらい明るくなってしまう傾向があるのでよほど水平垂直を気にしないといけない被写体以外はプロファイルを当てることはありません。
F4開放で撮っていますがもっと絞った方がよかったかもしれません。ちなみにISOは3200くらいまでは全く問題なく使えます。
5000万画素のセンサーを搭載しているのでクロップすることを前提に撮影することもできます。撮影時にクロップする範囲をイメージしながらシャッターを押します。
街の中にひっそりと佇むお寺なので名古屋の人でも知っている人は少ないんじゃないかと思います。
まとめ
本当に需要があるのか疑問ですがハッセルブラッド907X 50Cの作例を紹介しました。私は907X以外にもメインカメラとして計4台使っていますが907Xは間違いなくその中でトップの描写力を持っています。
多分これから夕日撮影にも大活躍するでしょうし外に持ち出す際にも荷物になりにくいのがいいところ。凹凸が少ない形状なので意外とカバンの中にスポッと収まってしまうんです。
4台のメインカメラについてはこちらん記事で紹介しています。
とはいえ作例やレビューが他のカメラに比べて極端に少ない907Xなので、地味ですが少しずつ907X関連の記事をアップしていきたいと思います。
よければ時々ブログを覗きに来てもらえると嬉しいです。