こんにちは。ゼロイチ(@cedar_studio)です。
FUJIFILM X100V を毎日持ち出して撮影していますがいまだに自分のカラー設定が見つからずに悶えています。そしてFUJIFILMのカラー設定で言えばモアイさんのモアイブログやひげこいさんの45houseブログをよくみています。でもそれぞれの設定がどんな風に写真に影響されるのかよくわからないまま設定していてもわからないので、一度全てのフィルムシミュレーションを比較してみました。
ちなみに撮影に使ったのはFUJIFILM X100V。ノスタルジックネガなどの最新のフィルムシミュレーションは含まれていないのでご容赦ください。
X100Vのまとめ記事はこちら
- フィルムシミュレーションとは
- FUJIFILMのカメラはカラー設定が楽しいけど…
- FUJIFILMカラー全設定の比較
- フィルムシミュレーションを動画にも
- まとめ
フィルムシミュレーションとは
FUJIFILMのカメラに搭載されている往年のフィルムで撮影したような雰囲気が楽しめる機能です。
フィルムを長年作ってきた当社ならではの、豊かな色再現性と階調表現をフィルム取り替える感覚で設定できる機能です。
カラーリバーサルフィルムを再現した「PROVIA」「Velvia」「ASTIA」、渋みのある「CLASSIC CHROME」、プロ用ネガフィルムを再現した「PRO Neg.Std」「PRO Neg.Hi」、レトロな雰囲気をかもし出す「SEPIA」、モノクロフィルムを再現した「アクロス」「モノクロ」「モノクロ+Yeフィルター」「モノクロ+Rフィルター」「モノクロ+Gフィルター」、映画用のフィルムを再現した「エテルナ」など、多彩なモードを用意しています。FUJIFILMホームページより
新しいカメラが発売される毎に新しいフィルムシミュレーションが搭載されるため、次から次に新しいカメラが欲しくなってしまう魅力的な機能。
現在のフィルムシミュレーションは13種類。
- PROVIA/スタンダード
- Velvia/ビビッド
- ASTIA/ソフト
- クラシッククローム
- PRO Neg .Hi(プロネガハイ)
- PRO Neg .Std(プロネガスタンダード)
- クラシックネガ
- ETERNA/エテルナ
- ETERNAブリーチバイパス
- ノスタルジックネガ
- ACROS(アクロス)
- モノクロ
- セピア
※機種によっては非搭載のフィルムシミュレーションもあり
FUJIFILMのカメラはカラー設定が楽しいけど…
フィルムシミュレーションだけでなくさまざまな設定がカメラ内で可能なため、FUJIFILMのカメラを使う多くの人は「Jpeg撮って出し」を楽しむ人が多いです。
でも色々設定できるがためにどんな設定がいいのかわからなくなる人も多い。
そこでカラー設定に関する項目を全て同じ構図の写真に設定して比較してみたいと思います。
設定するのは次の項目。
- フィルムシミュレーション
- グレインエフェクト
- カラークローム・エフェクト
- カラークローム ブルー
- ダイナミックレンジ
- Dレンジ優先
- トーンカーブ(ハイライト・シャドウ)
- カラー
- シャープネス
- ノイズリダクション
- 明瞭度
※フィルムシミュレーションモノクロではモノクロームカラーも選択できるけどあえてここでは比較しませんでした。
FUJIFILMカラー全設定の比較
比較をするのはこの写真
共通設定は次の通り
- ISO:1250
- F値:8
- SS:1/125
- ホワイトバランス:晴れ
- ダイナミックレンジ:DR100
- その他の項目は全て0またはニュートラル
- 全てJpeg撮って出し
明暗部がわかるように暗い地表面とハイライト部のマンションがある構図。さらには若干の緑と空のブルーが入る構図としました。それぞれの設定を変えながら一枚づつシャッターボタンを押しています。
さらにベースとなるフィルムシミュレーションはPROVIA/スタンダードとしています。(フィルムシミュレーション以外の項目設定ではPROVIAを採用)
フィルムシミュレーションの比較
PROVIA/スタンダード
標準的な写りのPROVIA。これが基準となります。ちょっとコントラストの強い状況での撮影。
Velvia/ビビッド
サイドが上がったのでマンションの外壁色などが鮮明に出てきました。空の青も少し濃くなったイメージ。
ASTIA/ソフト
発色がVelviaほどきつくなくそれでもPROVIAよりも出ている気がします。
クラシッククローム
渋みを増したような少し彩度が落ちた感じ。寒い冬のイメージにピッタリかも。
Pro Neg.Hi
コントラストのあるメリハリの効いたイメージ。
Pro Neg .Std
Pro Neg.Hiに比べて少し柔らかい印象。スタジオポートレート向きらしい。
クラシックネガ
クラシッククロームよりもさらにコントラストを高めたイメージ。
ETERNA/エテルナ
彩度が低く一見眠くなるようなイメージ。シネマティックな雰囲気。
ACROS(STD)
どちらかと言うとモノクロと比較した方がいいかもしれませんが、黒が引き締まっているイメージ。
ACROS(Ye)
イエローフィルターを使った表現。
ACROS(R)
レッドフィルターを使った表現。
ACROS(G)
グリーンフィルターを使った表現。
モノクロ(STD)
いわゆる通常のモノクロモード。
モノクロ(Ye)
モノクロイエローフィルターを使った表現。
モノクロ(R)
モノクロでレッドフィルターを使った表現。
モノクロ(G)
モノクロでグリーンフィルターを使った表現
セピア
レトロ感を出したい時に使うイメージ。
グレイン・エフェクトの比較
グレイん・エフェクトはフィルム独特の高感度ノイズのような粒状を加味する機能。今回の小さな写真ではわかりにくいかも。 エフェクトの強弱と粒状の大小を設定可能。
弱・小
弱・大
強・小
強・大
カラークローム・エフェクト
彩度が高い被写体の階調表現を豊かにする機能。従来よりも従来よりも深みのある色再現や階調表現が可能。弱と強から選択。光が当たる花びらなどを撮影しないと違いがわからないかも。
弱
強
カラークロームブルー
カラークロームエフェクトの特にブルーに特化したエフェクト。
弱
空の色が鮮やかになった気がする。
強
ダイナミックレンジ
明るいところは白潰れし、暗いところは黒潰れしてしまいがちですが、ダイナミックレンジを広くするほどそれらを抑えられる機能。ただし広くなればなるほどノイズが発生します。
DR200
DR400
Dレンジ優先
より簡単にダイナミックレンジの設定をするための項目。Dレンジ優先を設定しておくとカメラが自動でハイライトやシャドウなどを設定してくれるもの。
弱
強
自分はほとんど使わない機能だと思います。
トーンカーブ
トーンカーブをハイライトとシャドウに分けて設定できる項目。プラス側で4段階、マイナス側で2段階の設定ができます。
ハイライト+4
ハイライト−2
シャドウ+4
シャドウ−2
実際にはハイライトとシャドウの設定を組み合わせて使用します。
カラー
彩度を設定する項目。プラス側で4段階、マイナス側で4段階の設定が可能。
カラー+4
カラー−4
シャープネス
画像の輪郭を強調したりソフトにしたりする効果があります。
シャープネス+4
シャープネス−4
ノイズリダクション
高感度時に発生するノイズを処理する程度を選べます。ノイズを提言するときはプラス、輪郭を残したいときはマイナスに設定します。
ノイズリダクション+4
ノイズリダクション−4
明瞭度
ハイライトとシャドウ部の階調を保ったまま画像をはっきりとさせる設定。
明瞭度+5
明瞭度ー5
たくさん見すぎてどれがどれかわからなくなってきました。
やっぱりトライアンドエラーで色々試してみることが良さそうですね。
私のカラー設定
そんなわけで今私が設定しているカラー設定はこちらです。
- フィルムシミュレーション:クラシッククローム
- グレイン・エフェクト:弱・大
- カラークローム・エフェクト:弱
- カラークロームブルー:弱
- ホワイトバランス:AUTO
- ダイナミックレンジ:DR200
- Dレンジ優先:OFF
- トーンカーブ:ハイライト+2 シャドウ0
- カラー:+2
- シャープネス:0
- ノイズリダクション:0
- 明瞭度:+1
まだまだ手探りですがこれからもっとカラー設定を詰めていきたいと思っています。
フィルムシミュレーションを動画にも
フィルムの表現を再現するために生まれたのがフィルムシミュレーションならば、本来は写真撮影時に活躍するものだと思うのですが、X100Vは4K動画も撮れるのでちょっと頑張れば動画にもフィルムシミュレーションが採用できます。
動画機としてはイマイチな部分はありますがVlog用カメラとして運用できるかチャレンジしています。
実際に撮影した動画はこちら。
まとめ
最初はフィルムシミュレーションの設定から始めてみましょう。次はカラーとトーンカーブなど、少しずつ設定をいじって自分好みの設定にしていきたいと思います。