こんにちは。ゼロイチ(@cedar_studio)です。
SONYの新しい標準単焦点レンズ50mmF1.2GMレンズが発売されて標準レンズが気になっていますが、あまりにも高すぎるのと重すぎるので手が出せません。(これが我慢できる人はみんな買った方がいい)
でも今日紹介したいのはカールツァイスの標準単焦点レンズCarl Zeiss Batis 2/40 CF。焦点距離40mmでF値が2の明るいレンズ。もちろんAFが使えます。まだ数時間しか使っていませんがそれでもかなりの撮れ高だったので作例とともに是非紹介させてください。結果として大満足するレンズでした。
Carl Zeiss Batis 2/40 CFの良さ
気がつけば手元にある標準レンズはオールドレンズのOlympus OM MC ZUIKO AUTO-S 50mm F1.4一本になっていました。スナップからポートレートまで様々な用途に使える標準域のレンズがMFレンズ一本しかないことに若干不安を覚えたので、新しい標準単焦点レンズを探していました。
そしてTwitterでぽろっと呟いたことから新しいご縁がありました。
だれか
— すぎっち@赤ちゃん大臣 (@cedar_studio) April 21, 2021
ツァイスの40mmF2使ってないですか?使ってたら感想を教えて欲しいっす。
フォローさせていただいているよねさん@yonechan_otakuのご好意でBatis2/40CFをお借りすることができました。ありがとうございます!
半日使ってみたBatis 2/40 CFのいいところ
まだまだ使って数時間なので全てわかっているわけではありませんが、ファーストインプレッションは意外と的確な気がするのであえてこのタイミングでレビュー記事を書きました。
近くもなく遠くもない40mm
ソニーの標準域には同じツァイスのプラナー銘の50mmF1.4やソニーとコラボした55mF1.8がありどちらもいいレンズです。特にSEL55F18Zは以前使っていましたが、今でも最初の単焦点としてお勧めしたい一本です。
▼PlanarT*FE50mmF1.4ZA(SEL50F14Z)
▼SonnarT*FE55mmF1.8ZA(SEL55F18Z)
Batis 2/40 CFは焦点距離が40mmでSEL50F14ZやSEL55F18Zとの差別化を図っています。40mmは35mmほど広くなくまた50mmほど近くもない絶妙な焦点距離。簡単に言うとスナップ撮影からポートレート撮影までなんでもこなしてしまうのが40mmのレンズ。Batis 2/40 CFはそんな絶妙な焦点距離なのでこれ一本持っておくと大概の撮影が可能になる万能レンズです。
▼風景を撮影するのも40mmだから問題なく可能
接写も可能なマクロレンズにもなる
Batis 2/40 CFは最大撮影倍率が0.3倍となっているのでハーフマクロまではいきませんが接写が可能なレンズになっています。スナップからポートレートまで可能なだけでなくちょっとしたマクロ撮影も可能なので、カフェなどでテーブルフォトするにも活躍できそう。
▼普通のレンズよりももう一歩寄れるのがありがたい
スペックの割には軽い
Batis 2/40 CFは重量361g。40mmF2のスペックとしては軽い分類に入ります。以前は画質優先でレンズを選んでいましたが、名古屋に移り住んでからは歩いて移動することがほとんどになったので、できるだけコンパクトで軽量なレンズが私のお気に入り。レンズは軽くてコンパクトなのが一つの正義。
そこそこ早いAF
カールツァイスのレンズといえばマニュアルフォーカスのイメージでしたが、BtisシリーズからはAFが搭載されました。当初心配していたAFスピードは常用に耐えられるレベル。全く問題ありませんでした。
高コントラストとしっかりとした色
ツァイスレンズの特徴がBatisにも搭載されています。全体的に青っぽい色味で透明感がある描写でありつつしっかりと色味が乗っかっています。これは実際に使ってみないと体感できませんが、使ってみて後悔することはないことを保証します。
▼影の中で一筋の光があったた花。しっとりと色が乗っているのがわかります。
▼神社などの木造建築との相性が抜群なBatis。
じじj
Carl Zeiss Batis 2/40 CFの作例
名古屋市内で撮影した作例を紹介します。
露出オーバーしない限り原則開放で撮影しています。またSONYのα7Sⅲを使用しクリエイティブルックの『FL』を使って撮影しています。露出補正や色味調整は行っていません。
▼1週間ほど使った作例と感想はこちら
▼コントラストは強め
▼暗い場所に咲く花の花びらもしっとりと表現
▼マクロ的な使いかも可能なので花撮影にも適しているかも
▼特に青い花は綺麗に写る
▼ボケはちょっとざわざわした感じ
▼F2の開放は「ちょうどいい」ボケ具合
▼被写体を浮き上がらせる描写もできるのでポートレートにも使えそう
▼特に新緑との相性は良さそう
▼しっかりとコントラストが出るのでこんなクールな描写も得意
▼今日はフィルムカメラも持ってスナップ
▼不思議な透明感を持った描写
▼α7Sⅲの特性と相まって絶妙な階調も
▼こちらのボケは素直な印象
▼やっぱり神社との相性は抜群なBatis
▼40mmなので風景写真も撮影できるので使い勝手は本当にいい
▼ボケすぎないことも大切なこと
▼40mmはこんな切り取り構図も可能
▼奥をぼかして被写体に近寄る、そんな撮影者の要望に素直に応えてくれます
▼テーブルフォト的なものも得意
まとめ
半日撮影してみた感想は『器用』なレンズだということ。作例を見てもわかるように風景写真から切り取り写真、マクロ写真やテーブルフォトなど様々な撮影スタイルに自然に合わせてくるのがこのレンズ。
正直これまでノーマークのレンズでしたが使ってみるととてもいいレンズであることがわかります。しばらくお借りすることができますが、多分近いうちに購入すると思います。(お金ない)