こんにちは。すぎっち(@cedar_studio)です。
多分ガチでやってYoutubeにアップしているのは日本で一人だけだと勝手に思ってるハッセルブラッドのウエストレベルファインダー動画。
Youtubeのコメントなどで撮り方について質問されることがあったので今回は「ウエストレベルファインダー動画の撮り方」をまとめます。このYoutubeリングはボクが撮っているウエストレベルファインダー動画はこちら。けっこうきれいでしょ?
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今回の記事はしむさん(@46sym)が企画した「カメクラが沼へ誘うAdvent Calendar 2022」の記事になります。
ちなみに昨日は丼/#9さんが記事を書かれています。
私は昨年と一昨年に続いて3回目になりますがついついネタ記事に走りがちなのはちょっと反省。今年は作例メインの記事を書こうと思ってたんですが相変わらずちょっと特殊な記事になっちゃいました。
これまでの記事
ウエストレベルファインダーとは
ウエストレベルファインダーとは、ハッセルブラッド500cmや二眼レフカメラみたいにカメラの上部にファインダーがあって上からのぞき込むような撮影スタイルのカメラ。
上からのぞき込むのでカメラが腰くらいの高さになるから「ウエストレベルファインダー」って呼ばれるみたい^^
ボクが持っているハッセルブラッドは通常の35mmフィルムよりも一回り大きなブローニーフィルムを使うので、ウエストレベルファインダーも大きくて明るい。まるで画像を合成していると勘違いされるくらい美しいのが大きな特徴です。
ゴロンとしたボディがめちゃめちゃかわいいよね^^
実際にハッセルブラッドのウエストレベルファインダーを上からのぞいたらこんな感じに見えます。宝石箱のように輝いて見えるから不思議なんです。
このウエストレベルファインダーの素晴らしさをもっと多くの人に知って欲しくて、ウエストレベルファインダーを上からのぞいた動画をYoutubeにアップし始めました。
ウエストレベルファインダーの動画以外にもVlogとかPOVスナップ動画とか色々上げてるからチャンネル登録もしてくれると嬉しいな!
ウエストレベルファインダー動画の撮り方
実際にウエストレベルファインダーを撮影する方法について紹介します。ここに紹介する方法は実際に私が撮影している方法なので、もっといい方法があればコメント欄やツイッターで教えてもらえると嬉しいです。
用意するもの
ウエストレベルファインダー動画を撮影するために必要な道具はこちら。(カッコの中はボクが使っているもの。参考にしてください)
ウエストレベルファインダーがあるカメラ(ハッセルブラッド500cm)
これがなくちゃ始まらない。私はハッセルブラッドを使っていますが、二眼レフカメラやニコン、ペンタックスなどのフィルムカメラを使うことも可能です。
動画を撮るカメラ(FUJIFILM X-T5)
ウエストレベルファインダー動画を撮るためのカメラ。私は富士フイルムのX-T5を使っていますが、正直動画が撮れればなんでもいいと思います。
フォーカスも固定なのでAF性能なんか関係ないし、4Kで撮らなくてもFHDでも十分きれい。治具で固定して撮るので手ぶれ補正も必要ないです。動画を撮るときに治具を組むんですがその関係上、できれば広角で撮りたいので広角レンズがあるほうがいいですし、背景(地面)はぼかしたほうが印象的になるのでF値が小さい明るいレンズの方がいいですね。
ちなみに私は SIGMAの18-50mm F2.8 DC DNを使いました。
スタンドポール(デスクカメラマウントスタンド)
ウエストレベルファインダーを上から撮るために動画を撮るカメラを上部に設置する必要があります。高さを取るために私はデスクに取り付けるスタンドを利用しました。
もっとガッチリとしたものもありますがお試しだったのでもっとも安いものを購入。アームが曲がったりするのも考えましたが、実際に撮影するときのオペレーションと再設定することを考えたらシンプルなものがいいと思います。
自由雲台(耐荷重さえOKだったらなんでもいい)
スタンドポールの上部に取り付けて、動画を撮るカメラを真下に向けるための雲台です。耐荷重さえ満足していればなんでもいいかと。私は家に転がっていたこちらの雲台を使っています。
クイックシュー付きの方がやっぱり取り外しが楽なので直接三脚ネジがついているものよりも、クイックシュー付きのもの、できればアルカスイス互換のものがいいと思います。
ベース&クランプとクイックリリースプレート
スタンドポールの下部にウエストレベルファインダーがあるカメラを取り付けるための部品です。
私は木板をでベースを作りました。そこにクランプとクイックリリースプレートを瞬間接着剤で固定。クランプの向きは柔軟性を考えるなら90度回転させて設置する方がよかったと反省。
遮蔽板(ジャングルモックの箱)
ボロボロの段ボールに見える、これが実は最も重要なアイテムです。
せっかくのきれいなウエストレベルファインダーに光が入ってくると美しさが半減します。光が入らないように遮蔽板を設置します。遮蔽板にする材料はなんでもいい。ポリカーボネートでもいいし、スチレンボードでもいいです。光を通さずに軽量であること。
私はメレルのジャングルモック2.0を買った時についてきた靴箱を切って使っています。この手作り感満載なのがちょっと恥ずかしい。
番外編:マイク(ゼンハイザーMKE200)
ハッセルのシャッター音をちゃんと撮りたくて一応マイクつけてます。もちろんシャッター音は動画編集時に別撮りしたものもつけられるけど、取って付けたような音になるのとそもそも編集がめんどくさいのでボクはクリアな音を同時に撮れるように外付けマイクを使ってます。
MKE200は比較的小型で安価だけど、そこそこの音質で撮れるので最近は外付けマイクはこれしか使ってないです。
注意すること
必要なものはまとめましたが用意する時に注意することを紹介。
カメラにはストラップをつけましょう
どんなにしっかりと固定していても撮影しているうちに各部のネジがぐらついてきます。万が一に備えてウエストレベルファインダーのあるカメラと動画を撮影するカメラの両方にストラップは取りつけておきましょう。
私はストラップ二つを首にかけています。かがんで撮影する時もあるので容易にストラップの長さを変えられるピークデザインのリーシュはいいと思います。(ハッセルブラッドの場合は特殊な金具が必要になるので要注意)
動画を撮るカメラの光軸がウエストレベルファインダーに正対させる
ウエストレベルファインダーを真上から撮影するために動画を撮るカメラはしっかりと真上に設置させましょう。そのためにはカメラの光軸がウエストレベルファインダーとできるだけ正対させる必要があります。
調整幅はベースと自由雲台くらいしかありません。実際に使うカメラのサイズを測ってものを用意する必要があります。ただしピッタリ合わなくてもそこそこの雰囲気では撮れるので「とりあえずやってる」ってのでもいいかもしれませんね。
遮蔽板の取り付け方
ウエストレベルファインダーを撮影するときのキモは遮蔽板だと説明しましたがどうやって取り付けるかが難しいところ。
そこで私はレンズ外径にピッタリと合った穴を遮蔽板に開けるとともに、レンズに遮蔽板を装着した後にレンズフードをつけることで落下防止する方法を見つけました。
そのほかには日傘をさす方法も有効だと思います。ただし撮影中は両手が塞がれるため日傘の取り付け方法が難しいかも。
自転車に乗ったおばちゃんが傘をハンドル部分につけてるけど、あの金物が流用できたらいいかも^^
あとは筋トレするだけ
カメラ二台分の重量を抱えて歩き回ることになるので撮影後は腕がプルプルします。腕力に不安がある人はまずは筋トレするところから始めてください。
この機械を買って今日から筋トレ。
まとめ
もう少し改善する必要はありますが一旦はこの装備でウエストレベルファインダー動画を撮影することは可能です。ただ撮っている姿はかなり異質なので周りの人たちに惹かれることは必至!
多少引いた目で見られる覚悟を持てる人だけが到達できる高みに一緒に登りませんか?
明日(12/18)は伊吹さんが担当します。この回数北海道に行ってるなんて、カメラ一台以上買えますよね?:(;゙゚'ω゚'):
毎年みんな沼ってて楽しいな^^
最後まで読んでくれてありがとう!できればブックマークとシェアしてくれると嬉しいな^^