フィルムカメラ『OLYMPUS TRIP35(オリンパス トリップ35)』を購入しました。
天気も良かったので早速撮影してきたので、作例とレビューをしてみたいと思います。
目次
- 『OLYMPUS TRIP35』とは
- 『OLYMPUS TRIP35』のスペック
- 『OLYMPUS TRIP35』のおすすめポイント
- 『OLYMPUS TRIP35』の注意点とコツ
- 『OLYMPUS TRIP35』の作例
- 最後に
『OLYMPUS TRIP35』とは
オリンパスから1968年に発売されたフィムルカメラ。
気軽に旅行に持っていける35mmフィルムのカメラということで、「トリップ35」と名付けられました。
その後20年間販売され、シリーズ累計1000万台が生産されたロングセラーカメラです。
以前私が持っていたオリンパス ペンEEの後継機に当たります。
(ペンEEのようにハーフカメラではなくフルサイズカメラになります。)
もう販売していないカメラですが、たくさん出回っているため今でも比較的簡単に入手することができます。値段もピンキリですが、遮光するためのモルトが劣化しやすかったりと、粗悪品もたくさんあるためある程度信頼の置けるカメラ屋さんで整備済みのものを購入しましょう。
『OLYMPUS TRIP35』のスペック
- レンズ:D.Zuiko 40mm F2.8
- ISO感度:ISO25〜400
- 絞り値:A(オート)・F2.8〜22
- シャッタースピード:絞り値がAの時(1/30・1/250) それ以外(1/30)
- 大きさ:110mm×30mm×65mmくらい(レンズ部除く)
サイズ感はこんな感じ。
でも金属の重さがずっしりきますね😅
D.Zuikoのレンズがかっこいい!
『OLYMPUS TRIP35』のおすすめポイント
今流行りのフルサイズカメラ!
35mmフィルムを使用するカメラなのでフルサイズカメラと呼んでもいいでしょう。笑
先代『OLYMPUS PEN EE』シリーズは、35mmフィルムの一コマを半分にして2枚撮影することができるハーフカメラだったので、TRIP35は正にフルサイズカメラなんです。
スナップに使いやすい画角
『OLYMPUS TRIP35』は40mmのレンズを搭載しています。
いわゆる標準域と呼ばれる50mm前後よりも少しだけ広く写すことができるので、街角スナップなどには最適な画角です。
難しいピント合わせは不要!
このカメラは電池が不要なため、最近はやりのオートフォーカス(AF)などはありません。
マニュアルフォーカスになるのですが、細かくピントを合わせて撮影するのではなく、ゾーンフォーカス方式という、あらかじめ決められたピント位置(4種類)から選んで撮影します。
レンズ上部に、描かれている『一人の人(1m)』『二人の人(1.5m)』『3人の人(3m)』『山(無限遠)』の中からおおよその距離を確認し選択します。
多少のピントずれは気にしちゃいけないカメラです。
でも露出オーバーとアンダーは知らせてくれる!
ピントはテキトーなので最初のうちはピントが合わない写真も量産してしまうかもしれませんが、そこはちょっと練習して慣れていきましょう!(私も量産したので。。。)
それよりも避けたいのが露出オーバー&アンダーの写真。つまり真っ暗で何が写っているのわからなかったり、逆に明るすぎる写真のこと。
そんな写真を撮りそうになったら、カメラファインダーの中に赤いベロが出てきて知らせてくれます。(その際はシャッターを切ることができません)
これは何気に便利で、室内のくらいところだと気づかないうちにアンダーになっていることもあ理、何度かこの赤ベロに救われました。
感覚に任せて撮影できるカメラ!
ファインダーが付いていますが、レンズの光軸とずれているので風景などを撮影するときは問題ありませんが、近いものを撮るときは注意しましょう。気づいたら撮りたかったものが写っていない写真が出来上がります。
なのでファインダーをのぞいてガチガチに構図を決めて撮影!というわけにはいかないので、気の向くままに自由なアングル、構図でバシバシシャッターを押していきましょう。
正に感覚に任せて撮影していくカメラですね。
『OLYMPUS TRIP35』の注意点とコツ
絞り値はA(オート)で使おう!
絞り値の変更が可能ですが前述の通り感覚で撮るカメラなのでA(オート)で撮影していきましょう!
このレンズ周りのセンサーで明るさを感知し、シャッタースピードを1/30と1/250から自動で選定してくれます。
(絞り値をA以外にしているとシャッタースピードが1/30に固定されてしまいます。)
1/30ってデジカメ世代からすると手振れが気になるスピードですよね。汗
ASA(ISO)をしっかりと合わせて!
レンズ周りにASA環があって、フィルムの感度と同じ数値に合わせないといけません。
最近普通に売っているフィルムはISO400が多いのでASA環を400に合わせましょう。
(ASAはISOと同じと考えましょう!)
業務用などでISO100のフィルムもあるので気をつけてくださいね。
リバーサルフィルムなどはASO100が多いので特に気をつけましょう!
(リバーサルを使う人はカメラ慣れしてる人が多いだろうから問題ないと思いますが。。。)
『OLYMPUS TRIP35』の作例
ここからは今日撮影してきた作例を紹介します。
いつもの諏訪神社前。40mmの画角はちょうどいいですね!
ピントが抜けちゃってる。
まだまだ慣れてません。
逆光耐性は全くありません。盛大に光芒とフレアが出ます。
でもこれも『味』ですよね。
壁に移る木の影。
喜多家に来ましたよ。
いつものデジカメのつもりで撮影するとブレまくります。
ヌッコみたいに動くものは苦手です。
みーちゃん可愛かった。
ある程度の明るさがあるとしっかりと写ります。
空の青はキレイに表現できてました。
色についてはフィルターの性能もあるので、今後いろいろなフィルムを試してみたいと思います。
40mmの画角は本当に使いやすくてこんな感じで一点透視のパースを効かせて撮ることもできます。
天気のいいお昼だったので全体的に露出オーバー気味でした。
そんな中気持ちアンダーかな?と思って撮ったハスの花が一番キレイに撮れました。
海側にある恵比寿神社。
ここから田園風景へ。
今はない押水町のプレート。(今は宝達志水町ですよ)
10/21にフォトウォークを実施しますが夕方日没時刻にこの辺に来る予定にしています。ちょうど指差す方向に太陽が落ちてくる予定^^
手前側にピントを合わせて奥をボカせた構図。
田舎道には時々こんなのがあります。蛇が車にひかれちゃったんですね。
赤い色は彩度高めで写ってますね。
2枚目の写真は半分切れちゃってる赤い花が真ん中に来てると思ってシャッターを切りましたがずれちゃいました。
秋の気配はもうすぐそばに来ています。
諏訪神社に戻ってきました。
もっとアンダーでしたが、なにせシャッタースピードが2種類しかありませんので、気持ち露出は変化しますね。
・・・・・・・・・先端の穴が強調されますね。
北川尻のメインストリート。
いつかこの道を落書きアートで一面鮮やかに彩りたい!
最後に
『OLYMPUS TRIP35』は最高のスナップフィルムカメラでした。
中古市場にはまだまだしっかりと数量もあるので、品質が良いものも揃っています。
私が購入したものもモルト交換もされた整備品でしたが数千円で購入することができました。
デジタルカメラを使っていて、ピントがあったキレイな写真じゃないとダメ、みたいな気持ちになっていましたが、フィルムカメラはちょっとピントが外れていてもその時の空気を包み込んだような写真が撮れるので、写真の原点に戻れたような気がしました。
何も考えずにその時の感覚で撮影できる『OLYMPUS TRIP35』。
初めてフィルムカメラを買う人に絶対オススメできる一台です!
今回使ったフィルムは富士フィルムのPREMIUM400です。
一般的なフィルムです。
これ以外にもリバーサルフィルムなども様々な種類があるので今後使っていきます。
だってFUJIFILMのフィルムシミュレーションにも興味あるんですもん。。。
モルトが劣化してきたら貼り替えキットもあるので安心してくださいね。