こんにちは。すぎっち(@cedar_studio)です。
ボクが今持っているカメラの中で最もよく持ち歩いているカメラがRICOH GR3x(GRiiix)。
でもボクはこのとことん中途半端なカメラをこれからカメラを始めようと思っている人におすすめしないようにしてる。
なぜボクが最も使っているRICOH GRを最初の一台におすすめしないのか紹介します。
RICOH GRiiixの関連記事はこちら
中途半端なGR
RICOH GRは日常の風景を、目の前のいまを切り取るための機械として存在します。
多分そのコンセプトは全く間違っていなくて、ボク自身も日常を切り取るために常にポケットにGR3x(GRiiix)を入れて生活してる。
それでもボクがGRを最初の一台におすすめしていない理由はこちら。
- コンパクトだけどスマホと比べると大きい
- 動画は一応撮れるけどかなり苦手
- コンパクトカメラとしては値段が高い
つまりカメラとしてすごおく中途半端な立ち位置なGRは、これからカメラを始めようと思ってる人にとっては最適解じゃないよってこと。
次はなぜボクがそう考えるのか細かく説明するよ。
コンパクトだけどスマホと比べると大きい
iPhone14Proの4800万画素のクワッドピクセルセンサーを搭載してRAWでも撮影できるようになったことを考えると、2400万画素のGRはセンサーサイズのメリットを考慮してもどうしても見劣りしてしまう。
しかもGRは通話・通信機能がないのに一般的なスマホよりも大きい。ボクは常に持ち歩けるけど、これまでカメラを持ち歩いて来なかった人にとっては、スマホよりも大きなカメラをスマホに追加して持ち歩かないと行けなくなる。
いかにGRがコンパクトなカメラだと言っても持ち歩く際の負担になるのは確実。
動画は一応撮れるけどかなり苦手
最近のスマホは動画撮影カメラとしてもかなり優秀でiPhoneももちろんだけど手ぶれ補正で誰でもキレイな動画を撮れるようになった。
さらに最近はVlogが流行っていてカメラメーカーが新しく発売するカメラはどれも動画性能に重きをおいている。特にソニーから発売されているZV-1Fは写真撮影の機能を削ってでも動画性能をアップすることに注力しているくらい。
GRの動画性能は『一応動画も撮れるよ』程度のもの。こだわった撮影なんかできないし、手ぶれ補正も微妙な感じ。完全に動画撮影することを想定していないカメラになってる。
コンパクトカメラとしては値段が高い
GRは価格ドットコムの最安値でも11万円を超えてる。(2022.10.24現在)
これは似たようなコンパクトカメラSONY ZV-1と比べると4万円以上高い。(センサーサイズが違うよって人もいるかもしれないけど、同じようにファインダーがなくてコンパクト、でも動画がしっかり撮れてズームもできるZV-1はほぼほぼ同じレベルのカメラと考えてもいいと思ってる。)
ある程度の金額のカメラを買わないとダメって意見にはボクも大賛成なんだけど、できれば一円でも安い方がいいのは当たり前。
こんな理由からボクはGR(現行機だとGR3、GR3x)を最初の一台には絶対におすすめしない。
そんなこと言うけど本人はGR3x(GRiiix)を一番使ってるんでしょ?おかしくない?
だからその理由をこれから説明するね。
それでもGRは唯一無二の存在
ここまで散々GRをディスってきたけど、正直ボクはGRは唯一無二の存在感を放つ最高のカメラだと思っている。
その存在がスマホとミラーレスカメラの中間に位置するから「究極の中途半端カメラ」でありながら「唯一無二の尖ったカメラ」にもなり得るからだ。
大きなカメラと同じ性能をポケットに
GRには一般的なカメラと同じ大きさのAPS-Cセンサーが搭載されている。これはセンサーサイズが大きくなったと言われるiPhone14Proの面積で3倍以上大きさになる。
GRはちょっと大きなかりんとうくらいのサイズなのに本格的なカメラと同じセンサーが搭載されているから写せる写真の美しさは素晴らしい。でもその美しさは一度本格的なカメラを使った人にしかわからないし、この写りがこのサイズに納まっていることには驚きしかない。
動画は撮影しないという割り切り
いつからみんな動画を撮るようになったんだろう。それは多分スマホで気軽に動画が撮れるようになってからだと思う。
そんなこと言ってるけど君もちゃっかりVlog撮ってるでしょ?
そうです。チャンネル登録してください。とても喜びます。
GRは一応動画は撮れるようになっているけどそれは「一応」。やっぱりスチール写真を撮ることをメインにしているカメラ。そう考えると、動画撮影時に細かく設定できない今の使用も納得できる。
でももう一度考えてほしい。
そんなに動画撮る?
撮って出しもキレイ
撮影した写真を「現像」と呼ばれる、あと処理をしてさらに自分のイメージに近づける作業がある。特にカメラ趣味にハマった人ほど現像作業を行う人が多い気がする。
こだわりの一枚に仕上げることができる反面、手間が増えるからライトな層には合わないし、できることならもっと手軽に仕上げたい。特にいつも持ち歩く、日常風景を切り取るためのカメラGRならなおさらのこと。
GRはカメラ内で細かいカラー設定ができるから撮って出しでも満足の写りができる。だからまさにGRの立ち位置と同じく、撮ってからSNSとかにアップするまでのフローがとても簡単。
ちなみにGRのカラー設定はこの記事を参考にしたらいいよ。
撮って出しがキレイなのはFUJIFILMだけじゃないんだね。
スマホよりも、普通のカメラよりも速く撮れる
日常を撮るときに大事なのは速写性。だって「アッ!」って思う瞬間は一瞬で、次の瞬間には撮りたいシーンや撮りたい気持ちがなくなってしまってることが多いから。
電源ボタンを押してから 0.8秒で写真が撮れるGRは異常。普通のカメラはもちろん、スマホだってロック外してカメラアプリ立ち上げるのに数秒かかる。
こんなカメラは他にないでしょ?
まとめ
決してGRをディスりたい訳じゃなくて、こんなある意味尖ったカメラなんだよってことを理解せずに「人気だから」ってGRを手にすると後悔しちゃうよって話。
万人受けするカメラじゃないからこそ、GRにハマった人はもう抜け出せなくなるくらい大好きな唯一無二のカメラになっちゃうんだよね。