こんにちは。すぎっち(@cedar_studio)です。
FUJIFILMのミラーレスカメラが大人気の中、特に人気があるのが高性能で万能なX-T4と、趣味性の高い精巧な作りと通常は見えない背面液晶などマニアックな仕様のX-Pro。
しかし友人にカメラをおすすめする際は、それらの2機種ではなくあえてX100Vをおすすめすることが多いです。
X100Vの良さはこちらの記事から確認できます。
では、なぜ私がX-T4やX-Pro3ではなくX100Vをおすすめするのか、その理由を7点+αに絞って紹介します。目次で項目を確認していただきそれぞれのリンクへ飛んでもらえると嬉しいです。
FUJIFILM X100Vをただの高級コンデジだと思っていたら大間違いだよ!とってもいいカメラだからぜひチェックしてみてね!
X-T4やX-ProじゃなくてX100Vをおすすめする理由
この記事ではX-T4やX-Pro3をディスるのではなく、X100Vとの違いを明確にすることでより適切に欲しいカメラが手に入ることを目的としています。記事の最後にはX-T4とX-Pro3を選ぶ理由もまとめているのでご覧ください。
X-T4もX-Pro3どちらも一時買おうと思ったくらいに欲しいカメラたち。
1_23mm(換算35mm)F2のレンズが秀逸
X100Vの唯一の弱点はレンズとボディが一体型のためレンズ交換ができないこと。しかしその代わりFUJIFILMは最高のプレゼントとしてX100Vに最適化された23mmF2の単焦点レンズをX100Vに採用してくれました。
前作のX100FまではF2開放で撮影するとフワッとした描写で人気でしたが、X100Vではレンズ設計を一新しF2開放でもキリッと解像するレンズになりました。
開放F2でもシャープに写るので夜の撮影でも遠慮なく使えることができますし、背景をボカしたい時にも遠慮せずにF2開放で撮れるのは嬉しい。
FUJIFILMのXマウントレンズは、神レンズが多いですが設計が古くAFが遅いなどの問題があります。そんな中「最新の23mmF2のXマウントレンズを試すことができるカメラ」としてX100Vを使ってみるという選択肢もあると思います。
またX100Vのレンズは写りだけでなくサイズもとてもコンパクト!X-T4やX-Pro3に23mmF2のレンズを装着するならフジノンレンズXF23mmF2 R WRになりますが、レンズの長さがX100Vに比べて大きくなってしまいます。ボディに最適化されたレンズだからこそX100Vの23mmF2のレンズは画期的なコンパクトさを実現しているのだと思います。
2_レンズもセットで考えると価格が安い
X100Vはレンズ一体型の高級コンデジなのでレンズの値段も含まれています。それに対してX-T4やX-Pro3はレンズは基本別売りなのでレンズも含めた価格で比較する必要があります。
価格ドットコム最安値(2022年2月27日現在)は次のとおり
- X100V:¥159,000
- X-T4(ボディのみ):¥172,999
- X-Pro3(ボディのみ):¥179,800
- XF23mmF2 R WR:¥45,099
X-T4やX-Pro3はボディとレンズセットで購入する必要があるのでレンズも含めた価格で比較してみると大きな差になってしまいます。
- X100V:¥159,000
- X-T4:¥218,099
- X-Pro3:¥224,899
Xマウントのカメラで唯一X100Vに価格で勝てるのはX-E4。
ボディとレンズのセットで¥136,808になるからX100Vよりも2万円くらい安くなるってことだね!
価格だけで比較するならX-E4もアリですね。以降で説明する内容も確認し問題なければX-E4という選択肢も充分ありですね!
3_マクロ(っぽい)撮影もできてしまう
X100Vの最短撮影距離は10cm!
特に食事の写真を撮る時に最短撮影距離が短いX100Vはコンパクトなボディと相まって周囲に威圧感を与えないので最適だよね!
X100Vの23mmF2よりも寄れるレンズって他のフジノンレンズにはないので、より寄って撮影したい時はX100V一択です。
4_デジタルテレコンで焦点距離自由自在
X100Vの23mmF2レンズはズームができない単焦点レンズですが、X100Vにはデジタルテレコンという機能が搭載されているので、35mm換算の焦点距離が35mmから50mm、70mmにズームすることが可能。
富士フィルムの超解像技術によって、デジタルズームを使用しても画素数を落とさずに解像感を残したまま保存することが可能になります。
レンズ交換できないデメリットを最新技術でメリットに変換したんだね!すごい!
特に風景写真を撮る時に大活躍!
またマクロ(っぽい)撮影する時にも、最短撮影距離からさらにデジタルテレコンを使用することでさらに大きく撮影することが可能なもメリット!
ワイコンとテレコンもある
5_悪環境で安心な防塵防滴搭載
純正のレンズアダプターを取り付けるとX100Vは防塵防滴になります。雨の日や砂浜での撮影にも安心できます。
雨の日にしか撮れないし写真もあるから、万が一のことに備えて防塵防滴機能があるのは大歓迎!
6_唯一無二のハイブリッドビューファインダーが搭載されている
ミラーレスカメラのファインダーは通常EVFですが、X100VにはX-Proと同様のハイブリットビューファインダーが搭載されており、その高解像度もさることながらOVFモードも使用できるのが大きな魅力。
こちらの記事でも紹介していますがOVFを使いながらマニュアル露出で撮影する方法が楽しくて仕方ない^^
7_ボディ内にNDフィルターが内蔵
コンデジに搭載されていることが多いのが内蔵NDフィルター。ミラーレスカメラなどではレンズの先端にNDフィルターと呼ばれるフィルターを取り付けて、レンズに入ってくる光の量を調整します。
X100Vには4段分のNDフィルターがボディ内蔵されているのでレンズ交換の都度にNDフィルターを取り外す必要がありません。
NDフィルターはレンズの径に合わせて用意する必要があるため、X-T4やX-Pro3の場合は購入したレンズに合わせたNDフィルターを都度用意する必要がありますがX100Vなら内蔵されているので追加購入が不要というのもいいですね。
明るい場所で背景をボカしたい時に大活躍だよね!
α_かっこいい
X100Vの最大の魅力は『かっこいい』。
X-T4もX-Pro3も何ならX-E4もそれぞれのかっこよさはありますが、私個人はX100Vのかっこよさは抜群だと思っています。(主観に依るので+αとしました。)
カメラを語るときにスペックから語る人が多いですが、ある程度成熟してきたデジカメ市場では『かっこよさ』も一つのスペックだと思うんです。
カメラをどの方向から見てもかっこいいので持っているだけ、机の上に置いておくだけでうっとりするカメラ。もうX100Vを撮影するためのX100Vが欲しくなる程。
持っててテンションあがることも大切だよね!
X-T4やX-Pro3もいいカメラだよ
使い方に合わせたカメラ選び大切
ここまでX100Vの良さをアピールしてきましたが、X100Vのも弱点はあるしX-T4やX-Pro3、X-E4にもいい部分がたくさんあります。大切なのは自分の使い方に合ったカメラを選ぶことです。
X-T4をおすすめする人
トータルパッケージとして完成されたカメラなのがX-T4。X-H1を除けばFUJIFILM APS-C機のフラッグシップ機と呼んでもいいカメラ。なのでスナップだけでなく動体撮影、動画撮影も含めてオールマイティーな使い方ができます。
どんな使い方をするかまだわからないけど全部入りのカメラが欲しい人はX-T4をおすすめします。
X100Vはやはりレンズ交換ができないので使用用途はある程度限られてきます。
X-Pro3をおすすめする人
変態チックな仕様のX-Pro3。完全に趣味のカメラに振り切ったカメラで男の子の所有欲を思う存分満たしてくれます。
街中スナップを中心とした偶然との出会いを求める撮影スタイルの人にはX-Pro3をおすすめします。
X100VはX-Pro3よりは普通のカメラ寄りの位置付けなのでここまで趣味性に振り切ったカメラには到底敵いません。
X-E4をおすすめする人
これまで紹介してきたどのカメラよりも小さくて、ミニマルデザインを実現したのでX-E4。最も安価なFUJIFILMミラーレスカメラのラインナップになるのでいくつかの仕様については他のカメラには敵いませんが、動画を強化するなど万人に受け入れられやすいカメラです。
スナップから動画撮影までライトに使いたい人にはX-E4をおすすめします。
X100Vは動画性能が弱いのでよりコンパクトで動画も充分撮影できるX-E4はいいですね。
X100Vの作例
FUJIFILMのカメラ全般に言えますがフィルムシミュレーションが本当に最高です。
コンデジと呼ぶには勿体無いX100Vが撮る写真には毎回驚かされるばかり。すごい写りをするのでX100Vの作例集をまとめました。Lightroomで現像していますがフィルムシミュレーションのカラーを当てることができるのでとても便利。
まとめ
X100Vはかなり完成されたカメラで、レンズ交換ができないなどの拡張性は低いですが私も含めたアマチュアカメラマンの撮影シーンの90%はX100Vで対応できるんじゃないかと思っています。
そしてついつい呟いてしまったのがこちら。
最近の自分はX100V一台あればなんでもいけるなっていう思いと、手持ちのカメラを使ってあげないと!という思いがせめぎ合ってる。状態。怖いくらいにX100Vがあれば大体OKなのが問題なのよね。万能すぎる。#x100v pic.twitter.com/zdzewyd9eS
— すぎっち / StudioCEDAR (@cedar_studio) 2022年2月26日
一度ハマればもう抜け出せなくなるくらい素敵なカメラX100V。是非一緒にX100V沼にハマりませんか?