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FUJIFILM GXF100Sを使ってわかった7つのこと【レビュー】

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こんにちは。すぎっち(@cedar_studio)です。
FUJIFILMの中判センサーを搭載したミラーレスカメラGFX100Sを実際に使用したのでレビューします。スペックなどは様々な記事で紹介されているので、自分が感じたことを7つにまとめて紹介します。
控えめに言って素晴らしいカメラなので購入可能な人はみんな買った方がいいレベル。
※今回はFUJIFILMさんが非定期で開催されているレンタルウィークエンドの制度を使ってGFX100S本体とGF63mmF2.8をお借りしました。

その他のカメラのレビュー記事はこちら

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GFX100Sというバケモノカメラ

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FUJIFILM GFX100Sはフルサイズセンサーよりも1.7倍の面積を持つラージフォーマットセンサーを搭載し、画素数が1億2百万画素という他のカメラにはない圧倒的な画素数が特徴のカメラ。高画素がもたらす高画質・高解像度、ラージセンサーによる豊かな諧調が魅力のミラーレスカメラです。

これまでにも同様のバケモノスペックのカメラは存在しましたが、民生用カメラとして一般人にも手が届く価格(それでもまだ高いけど)と、片手で操作できる取り回しの良さにより大人気がカメラです。

作例メインの記事はこちら

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想像以上に軽くて持ちやすいボディ 

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GFX100Sはラージセンサーフォーマットでありながら重量が約900gの軽量ボディ。いつもはAPS-Cなどのコンパクトなセンサー(GFX100Sと比較して)を搭載したカメラを持っている人とって900gは重いと思うかもしれません。実際に私も通常ソニーのフルサイズミラーレスα7Sⅲ(610g)を使っているのですが約1.5倍の重量だったためかなり重い印象を持っていました。

実際に実機を触ってみると驚くほどの軽さを感じます。これは最近のカメラに多い「コンパクトだけど中身が詰まっている感じがしてずっしりくる」ようなカメラではないからかもしれません。
そこそこボディも大きく、しっかりと握ることができる大きなグリップもあるため、カメラを持った感じはかなり軽く感じます。私が使っているα7Sⅲよりも軽いような感じさえ受けました。

1kg超えは当たり前だったラージサイズセンサーカメラを900gに納めたことも驚きですが、実際の重量以上に軽さを感じるボディデザインは必見です。ぜひ一度手にとってみてください。軽さに驚くはず。

 

レスポンスはちょっともっさり

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1億画素のデータを扱っているからだろうけど、操作系のレスポンスはちょっともっさりしたイメージ。シャッターフィーリングは悪くないですが、背面ボタンの操作に対する反応は半拍子ほど遅れる感じ。
特にサブカメラとして毎日持ち歩いているX100V(これは神カメラだと思いますが)に比べると反応の遅さに少しだけストレスが溜まりました。

特にフォーカスレバーの操作性は控えめに言っても良くなかったです。 
私はAFモードをシングルポイントに設定して、AFエリアをどんどん動かして撮影するタイプなのですが、思った場所にスムーズに移動してくれませんでした。さらにフォーカスエリアを中心に戻す際にはフォーカスレバーをダブルクリックすると戻ってくるのですが、なかなか反応してくれず手動で中心に戻すことも多かったです。(X100Vとの比較)

ボディ上面にあるサブ液晶モニターはカメラ電源をオフにしても最後の設定を表示し続けてくれるので、X100Vの物理ダイヤルで露出を頻繁に変更する撮影方法には使いやすかったです。

電源オフの状態で今どんな設定になるのか一瞬でわかるのは撮影のストレスを軽減し、シャッターをオスピッチをあげてくれる要素になります。最初は物理キーがないことをマイナス要素と捉えていましたが、撮影中はファインダーをのぞいているので物理キーよりもダイヤル操作の方が使いやすいので、GFX100Sのサブ液晶モニターは『アリ』だと感じました。

 

AFはそこそこ使える

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メインカメラはソニーのミラーレスなので、FUJIFILMのAFはあまり信用していませんでした。そのためFUJIFILMのミラーレスカメラX-E2に付けているレンズはMFレンズをチョイスしそもそもAFを使わない選択をしていました。

GFX100Sを使う際にAFも試してみたく公園内でリフティングの練習をしている男性にピントを合わせてみました。(上の写真)しっかりと構えて撮影したわけではなく歩きながら連写にも設定しないで撮影したものですがAFは食いついてくれました。(少し甘いかもですが。。。)

当初私が予想していたAFよりは食いつくイメージでスポーツなどの動きものでない限りは問題なく使えるAFだと感じました。(GFX100Sで動きものを撮る人はいないと思うので)建築写真や街中スナップなどではストレスなくAFを合わせることができました。

 

絞ったつもりでもボケる

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GFX100Sに限らずに中判センサーカメラ全般に言えることかもしれませんが、通常フルサイズやAPS-Cカメラで風景などで精細に撮影したい時にF8ほどに絞って使うのですが、GFX100SでF8撮影するとピント面以外はボケてしまいがちでした。
ぼかさない表現をする際は、個人的にはF11から16くらいまで絞る必要があると感じました。そのため通常はISO400固定で撮影しているのですが、暗い場所だとISO800や1600に設定することも多々ありました。もちろんISOを多少上げてもノイズは目立たないので積極的にISOを上げることをオススメします。

また絞ると気になるのがシャッタースピード。超高画素機なので手振れが気になるかと思いましたが電子手振れ補正もオンにして撮影しているとシャッタースピード1/15でも撮影することができました。通常手振れ補正がないカメラだとシャッタースピード1/60を目安にして露出設定していますがGFX100Sだともう少し攻めた設定をしてもいいかもしれません。
ただし被写体ブレは如実に影響が出てくるので風景写真で風に揺れる葉などは注意が必要です。

 

 

なんとも言えない空気感を閉じ込める

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撮影に出かける前にFUJIFILMの担当の方ともお話をしていました。ラージフォーマットが持つ独特な奥行き感やグラデーションを楽しんでくださいと。
休憩で入った喫茶店でテーブルライトとオレグラッセを何の気なしに撮影した一枚。ミルク部分の美しいグラデーションとグラスの小さな水滴がこの空間の雰囲気や空気感を全て表現してくれています。暗い室内で開放で撮影していますが、小さなセンサーだと色情報が不足しブロックノイズが出てくるところですが、たくさんの色情報を持っているラージフォーマットセンサーはしっとりとした滑らかなグラデーションを表現してくれました。

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空気感を閉じ込める」なんていう安っぽい言葉ではもったいないような描写が可能なカメラでした。もちろんレンズ性能に依る部分も大いにあると思いますが、そんなベストマッチが組めるのも余裕感のあるラージフォーマットセンサーのおかげ。

あなたしか閉じ込めることができない、あなただけの空気感をぜひ撮影の実体験を通して体感して欲しいです。

 

半端ないトリミング耐性

GFX100Sは1億画素のラージフォーマットセンサーを搭載したカメラ。フルサイズの1.7倍のセンサーサイズなので、35mmフルサイズまでトリミングしても6000万画素程度の画素数は残る計算。つまりソニーの高画素機α7RⅣと同程度の画素数が残ります。

上の写真は下の写真をトリミングしたもの。手持ちのレンズがフルサイズ換算50mmの単焦点一本だったのとこの日はとても暑い日で汗だくになりながら撮影していたので、できれば一歩も動かずに撮影したくてとりあえずシャターを押した一枚。
それでもトリミングをすることで印象的な写真に作ることができるのは1億画素のラージフォーマットを搭載したGFX100Sのなせる技。

逆に考えると気持ち広角側で撮影しておけばトリミングで望遠側の焦点距離はカバーできるということ。明るいGF30mmF3.5GF50mmF3.5くらいの若干広角側のレンズ一本で中望遠くらいまではカバーできることになります。

 

データ管理は慎重に

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当たり前ですがセンサーサイズが大きくなって画素数が多くなるとそれに比してデータサイズは大きくなります。
GFX100Sで撮影した写真は、一枚あたりロスレス圧縮のRAWで120MB、Jpegで60MBほどになります。メインカメラで使っている1200万画素のSONY α7Sⅲのつもりで撮影しているとあっという間にストレージを圧迫してしまいます。過去にソニーの高画素機α7Rⅲ(4200万画素)を使っていてストレージの問題から現在のα7Sⅲに移行した経緯がありストレージ圧迫は個人的にはかなり重要な問題です。
ただし、どちらかというと一枚ずつゆったりとシャッターを押すカメラだと思うのでストレージについては以前ほどの問題にはならないと思います。

それよりも大問題なのが、そのような大きな容量の画像データを処理する高速PCが必要になることです。
私は2018年製のMacBook Pro 15inch(プロセッサ、メモリ共にモリモリ仕様)を使っていますがそれでもAdobe Lightroomで現像する際はレインボーホイールが何度も回ってしまいました。

GFX100Sはカメラだけでなくそれらを保管・現像する環境の構築にも気を配る必要があります。これから購入を検討している人は気をつけてください。 

 

 

まとめ

短い時間でしたがGFX100Sを使用できたのは良かったです。ここまでフルサイズと違うのかを実感することができました。中判センサーと言いながら120フィルムのサイズには及ばないセンサーサイズであることから甘くみている部分がありました。
GFX100Sは一度使うと沼に入ってしまう恐ろしいカメラであることがわかりました。軽い気持ちで手に取らないようにしたほうがいいです。。。

最後にFUJIFILMの他のカメラにも搭載されていますが、3軸チルト液晶は本当に使いやすかったです。アスペクト比が4:3なのでついつい縦構図で撮ってしまいがちだったんですが、ローアングルのこんな写真を撮影するときに大活躍でした。

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岸からカメラを水面ギリギリまでおろして撮影するのですが通常のチルト液晶だと画面が確認できないのでピント位置や構図の確認は全くできません。またバリアングル液晶だと通常の横構図でローアングル撮影するときに画面を引き出すのがめんどくさいというデメリットがあります。
3軸チルト液晶はそれらの問題を解決してくれる優れものの仕様でした。地面に寝っ転がることなく膝をつけるだけで撮影できなんて!笑