こんにちは。ゼロイチ(@cedar_studio)です。
FUJIFILMのX100Vのかっこよさを全面に押し出したこちらの記事が意外と良く読まれてるんですが、そんなカメラをかっこよさだけで買ってしまう私が新しいカメラを買ってしまいました。
私が購入したカメラはハッセルブラッドの500C/M!なんと中判フィルムカメラになります。最新のカメラを使っている私がなぜ今フィルムカメラを、さらに普通のフィルムよりもさらに大きな中判フィルムカメラのハッセルブラッド500C/Mを購入したのかを紹介します。
Hasselblad 500C/Mに至ったわけ
なぜ私がハッセルブラッド500C/Mを購入したのか経緯を説明します。
フルサイズセンサーよりも大きな中判カメラに興味があった
実はここ数ヶ月ずっと中判カメラを眺めていました。フルサイズセンサーやAPS-Cセンサーを使っていますが、さらに大きなセンサーサイズのカメラはどんな写りをするんだろうと気になっていたんです。
スナップ用としてFUJIFILMのX100Vは完全に私の片腕になってくれたし、光の少ない難しい状況ではSONYのα7Sⅲが私の力不足を補ってくれるようになりました。そんな撮り散らかす毎日の中で一枚だけゆっくりと時間をかけて撮影したい欲も出てきました。
シャッターを一回切るための時間に比例してセンサーサイズが大きくなるような、そんな運用をイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれません。価格やサイズからFUJIFILMのGFX50Rが検討対象に入っていました。
GFX50Rは中判センサー搭載カメラにしては安い価格でレンジファインダー機をちょっと大きくしたような見た目も気になっていました。それでも購入にまで至らなかったのは、中判センサー搭載カメラとしては安いと言っても、結構な値段がすることとレンズが重く高いことも気になっていました。
でもこの頃からもう中判カメラの魅力に取り憑かれていたのかもしれません。
ハッセルブラッド907X & CFV Ⅱ 50Cを使いたかった
907X & CFV Ⅱ 50Cはハッセルブラッドから発売されているデジタルカメラ。
50年以上前に発売されたハッセルブラッドのVシリーズカメラ(500C/MもVシリーズカメラ)に取り付けることでデジカメ化することができる”デジタルバック”機能があるカメラ。単体でデジカメとして使用できるだけでなくオールドカメラに取り付けてデジカメ化できることに魅力を感じていました。
ただカメラがとても高額で私には手が出せずこれまで購入に至りませんでした。907X & CFV Ⅱ 50CがGFX50Rの価格で発売されていたらすぐに飛びついたかも。
500C/Mはブローニーフィルムという一本1000円以上するのに12枚しか撮れないフィルムを使います。現像もスキャンも35mmフィルムに比べるとお金がかかってしまいます。しかし、将来もし907X & CFV Ⅱ 50Cを購入したら500C/Mがデジカメとして使えるようになることを考えるとここで無理してでも程度のいい500C/Mを手に入れておけば将来への布石になると考えました。
ライカも欲しかったけど
カメラを持っているといつかは欲しくなるライカ。とても高いカメラで「ライカ」の名前だけで高いんじゃないかって思う人もいるかもしれませんが、実際に撮影してみるとなんとも言えない描写で撮影した人を虜にしてしまう魅力があるのがライカ。
私もカリスマ美容師さんにライカM10を少し触らせてもらって一気に虜になってしまいました。手に持った感触、シャッターを押したフィーリング、カメラから映し出される写真、全てが別格だと感じました。
しかしライカはとてつもなく高い。中古も値段が落ちない。一時はフィルムライカM4やM5も検討していましたが今一歩が踏み出せずにいるところにFUJIFILM X100Vがやってきたのです。
朝起きたら机の上にあったX100V。M型ライカと同じ用にレンジファインダー機の用に使えるハイブリットビューファインダーも搭載されているので一気にX100Vにのめり込むことに。
ライカはいつかは欲しいカメラであることには変わりはありませんが、今はX100Vがライカの代わりとして十分に活躍してくれているので我慢することができる。でもハッセルブラッドの代わりになってくれるカメラは手元にない。
そんな無理矢理のロジックでハッセルブラッド500C/Mを手にすることになりました。
私のHasselblad 500C/M
なんだかんだと理由を述べていますが、1番の理由は500C/Mがかっこよかったから。これ以上の理由はないでしょう。世の中にはもっと安くてもっと性能の良いカメラもあるかもしれませんが、所有欲を満たしてくれるカメラはこれ以上のものはないと思います。
ハッセルブラッド500C/Mの特徴的な外観クロームボディ。薄暗い中で光ボディがかっこいいです。「カメラ」と言えば一眼レフカメラを思い浮かべてしまいますが、500C/Mはさらに原始的な本物のカメラの形を見せてくれているように感じます。
「HASSELBLAD」の文字がかっこいい。主張しすぎないところがいい。
レンズは定番とも言えるPlanar80mmF2.8のCレンズ。EVを決めるとF値とSSが連動して動くちょっと変わった仕様。
ボディ側面には500C/Mの文字が。500C/Mは500Cの改良版。「M」はModifyの略だとか。中古のタマとしては非常に多いのが特徴。
ハッセルブラッド500C/Mの特徴はそのスタイリング。一眼レフのようにカメラ背面にファインダーがあるのではなく上面にファインダーが搭載されている。カメラ上の蓋を開けるとファインダーが見える仕様。
ファインダーはEVFかと見間違えるほど明るい。そしていつまでも覗き込んでいたくなるくらい綺麗。フィルムを装填しなくても、「パシュッ」という少し大きめのシャッター音とともにファインダーを眺めながら酒が飲めるレベル。
残された課題
中判フィルムカメラを扱う際にいくつかの問題があります。それは次の3点。
- フィルムが高い
- 現像とデータ化の方法
- 適正露出の確認方法
これから実際に運用しながら検証していく必要がありますが、フィルムが年々高騰している中、上の課題がフィルムカメラを購入する際の障害になっている人も多いかもしれません。
ただ多くの人が語るようにフィルムカメラで撮影するようになってからしっかりと考えてシャッターを押すようになりました。一枚一枚を大切にするようにもなりました。
デジカメで撮り散らかすような撮り方を否定するわけではなく、フィルムカメラはフィルムカメラなりの撮影心構えがあるんだなと感じます。
これからゆっくりと少しずつ500C/Mで撮影し経過をブログにまとめていきたいとお思います。作例はもうしばらくお待ちください。なにせまだまだファインダーとシャッター音でお酒が飲めるので。。。
まとめ
勢いで買った節もありますがハッセルブラッド500C/Mを買ったことに後悔は全くありません。逆にもっと早く買っておけばよかったと思うほど。ただハッセルの良さにハマると今後はこんなカメラも欲しくなってくるような気がして怖いのですが。。。