こんにちは。ゼロイチ(@cedar_studio)です。
SONYのα7SⅢで気になるのが『クリエイティブルック』。FUJIFILMのフィルムシミュレーションのように撮って出しを楽しむことできます。
絶賛されているクリエイティブルックですが、実際にどんな色味になるのかまだ使っていない人にとってはわからないと思うので実際に撮影し比較しました。
SONY α7SⅢ購入の参考にしてください。
今回は夜の街に飛び出してスナップしてみたよ。他のシーンでの比較も後日まとめるね。
- 動画版のクリエイティブルックの比較
- SONYクリエイティブルックの種類
- SONYクリエイティブルック全比較
- SONYクリエイティブルックのヒストグラム
- クリエイティブルック INの作例
- クリエイティブルック BWの作例
- SONY α7SⅢはスチルカメラとしてどう?
- SONY α7SⅢの魅力はまだまだありそう
動画版のクリエイティブルックの比較
カメラ系ユーチューバーのジェットダイスケさんが動画でクリエイティブルックの比較をしてくれています。
ジェットさんも言っていましたが、やっぱりこれまでのソニーにはない色環境で魅力的です。でも写真で撮影した場合にどんな違いがあるのかより詳しく比較します。
SONYクリエイティブルックの種類
クリエイティブルックはα7SⅢから搭載された新しいカラー設定。
それぞれ10種類のカラーは次の通り。
言葉ではわかりにくいので実際の写真で比較します。
SONYクリエイティブルック全比較
クリエイティブルックは夜の街で撮影したこの写真を元に比較します。
SONYのクリエイティブルックの設定はRAWデータに反映されないため、RAWデータで撮影したものをSONYのアプリ「Image Edge Disktop」を使ってそれぞれのカラーに現像しています。
クリエイティブカラーの全種類
10種類のクリエイティブカラーを横並びにするとそれぞれの違いが少しだけわかるかと思います。特に2段目真ん中の写真が特徴的になっている気がします。
次に一枚づつ作例を紹介するよ
一番標準的なカラー設定「ST」。LightroomにRAWデータを読み込んだらSTにしか設定できません。
たぶんポートレート用のカラー設定になる「PT」。夜のスナップだとわかりにくいかもしれません。これは次の作例でわかればいいな。
少しだけ彩度が抑えられている「NT」。多分ニュートラルの略だと思います。コントラストが弱くなってサラサラっとした写真になっています。
奥のオレンジや赤の彩度が上がっている「VV」。多分ビビッドの略だと思います。これまで青色の傾向が強かったSONYのカラーですが、α7SⅢでは赤色系の色に振ってきた気がするのは私だけ?
V Vよりも少しだけ彩度が抑えられている「VV2」。ビビッドのもう一つのパターン。
一気に落ち着いた雰囲気なった「FL」。フィルムルックの略だと思います。FUJIFILMのクラシックネガのような雰囲気なので、私は多分昼間はこの設定を多用するかな。
シャドウ部が持ち上がった印象の「IN」。夜にはこのカラー設定がいい気がします。
「IN」よりもさらにシャドウが持ち上がっている「SH」。もっと暗い場所に行ったときに活躍するのかな?
モノクロの「BW」。クリエイティブルックは詳細設定もできるのでBWについてはもう少し絞り込んでも面白いのかも。
セピア色の「SE」。個人的にはあまり使わないなぁ。。。ライカQ2モノクロームみたいにセピアの色も変えられれば楽しいんですけどね。
SONYクリエイティブルックのヒストグラム
「SONY Image Edge Disktop」アプリを使って、それぞれのカラー設定にしたときのヒストグラムを比較します。
どんな修正がされているのか参考にしてください。
クリエイティブルック ST
全てのクリエイティブルックの標準となるカラー設定なのでこのヒストグラムを基準でみていきます。
夜のスナップなので暗い部分が多く明るい部分が少ないことがわかります。一部奥の店舗照明などの部分でハイライトが立ち上がっています。
クリエイティブルック PT
ヒストグラム上では大きな変更はみられませんでした。これはポートレートに適した光環境ではなかったからだと思います。人物撮影時に効果を発するカラー設定です。
クリエイティブルック NT
ヒストグラムの棘が少しなくなっています。全体の明るさ調整まではしていないです。
クリエイティブルック VV
この写真ではアンダー部分のレベルが一気に上がっています。特に黒レベルが上がって全体的に引き締まった印象。
クリエイティブルック VV2
VVよりはコントラストが落ち着いているような。より使いやすいカラー設定。
クリエイティブルック FL
ハイライトとシャドウ手前のレベルを少し上げています。黒レベルも少しあげているでしょうか。
クリエイティブルック IN
シャドウとハイライトのレンジを狭めています。個人的には好きでよくやる現像手法に似ているので今後INは多用するかもしれません。
クリエイティブルック SH
INよりさらに強く表現した感じ。結果的に夜の写真だと明るく感じます。
クリエイティブルック BW
シャドウのレベルをあげています。黒が引き締まらないとモノクロとしてはイマイチなのでしょう。
クリエイティブルック SE
よりシャドウのレベルが上がっています。
クリエイティブルック INの作例
ここまでSONY α7SⅢを使ってきて個人的にお気に入りなのは「IN」。
特に夜のスナップには最高です。
クリエイティブルック INの作例についてはこちらから。
クリエイティブルック BWの作例
雪の日に撮影するなら「BW」がオススメ!
雪の微妙な明るさの変化を表現するならモノクロがいいです。
クリエイティブルック BWの作例についてはこちらから。www.01dougajyuku.work
SONY α7SⅢはスチルカメラとしてどう?
SONY α7SⅢは動画性能が非常に高いカメラなので、動画専用機として認識されていますがスチルカメラとして使うことを考えた時にアリなのかナシなのか。
個人的には「アリ」。
高額で重いというデメリットはありますが、多少撮影環境が悪くてもしっかりと撮影できてしまうのは動画だけじゃなく写真撮影でも大きなメリット。
元々α7S初期型を使っているってのもありますが、自分の中ではα7SⅢは高画質な動画も撮れるスチル用カメラという位置付けで運用してきたいと思います。
SONY α7SⅢの魅力はまだまだありそう
手元に届いてまだ1週間なのでもっと使い込んでいく予定ですが、ここまで使ってきてα7SⅢのいいところと悪いところが見えてきました。大絶賛する人が多い中、α7SⅢのイマイチなところもこれから情報発信していきたいと思います^ ^