こんにちは。すぎっち(@cedar_studio)です。
SONYのRX100シリーズが人気ですが、発売から数年経ったRX100m3が相変わらず素晴らしいカメラなので、長年使い倒してきた感想と共にRX100m3の愉しみ方を紹介します。
- RX100m3ってどんなカメラ?
- RX100m3の長期間使用レビュー
- RX100m3のガッカリなところ
- RX100シリーズのRX100m3の位置付け
- RX100m3のおすすめアクセサリー
- RX100m3の作例
- 今でも修理しながら使っているRX100m3
- まとめ
RX100m3ってどんなカメラ?
RX100m3は2014年5月に発売されたソニーRX100シリーズの3代目のカメラになります。小さなボディに驚きの機能が詰め込まれた全部盛りのコンパクトデジカメ。
RX100m3のスペック
RX100シリーズは、変わらない見た目と手のひらサイズのコンパクトなボディの中に想像以上の機能を詰め込んだハイスペックコンデジです。RX100m3は前モデルからさらに使いやすさを強化したモデルになります。
RX100m3の主なスペックはこちら
- 商品名:SONY RX100 Ⅲ(RX100m3)
- 有効画素数:2010万画素
- センサー:1.0型Exmor R CMOSセンサー
- レンズ:Zeiss バリオ・ゾナーT* 焦点距離24-70mm(35mm換算)、絞り値F1.8-2.8
- NDフイルター:あり
- 連写性能:10コマ/秒
- ファインダー:ポップアップ式EVF
- 背面液晶:3.0型チルト液晶
- 動画:FHD 60p
- サイズ:101.6mm x 58.1mm x 41.0mm
- 質量:290g
コンデジにしては大型な1インチセンサーととても明るいF1.8のズームレンズが搭載されているのがソニーRX100シリーズの特徴ですが、ポップアップ式ファインダーと自撮りが可能なチルト式液晶が搭載されているのが大きな特徴です。
コンデジなのに高級なZeissレンズが搭載されているのがすごいよね
RX100m3の長期間使用レビュー
RX100m3は2014年5月に発売されたソニーRX100シリーズの3代目のカメラになります。小さなボディに驚きの機能が詰め込まれた全部盛りのコンパクトデジカメ。
ポケットインできてどこにでも持ち出せるカメラ
RX100m3の特徴を語る上で外せないのがコンパクトさ。手のひらにすっぽりと収まるカメラでありながら最高の機能がぎっちりと詰め込まれたRX100m3。高級コンデジと呼ばれる中でも最もコンパクトな一台です。
コンデジ三兄弟
— すぎっち (@cedar_studio) November 6, 2021
FUJIFILM X100V
RICOH GRⅢx
SONY RX100m3 pic.twitter.com/LcSOG8xu7v
センサーサイズの違いはあるとはいえコンパクトなGRよりも一回り小さいので、カバンの中やポケットの中にそっと入れておくことができ、いつでもカメラを持ち歩いて綺麗な写真が撮れるのは最高の体験。
私はランニングする時に手に持ったりウエストポーチの中に入れたりしていました。ちょっと遠くまで走ってこれた自分へのご褒美にいつもと違う景色をRX100m3で撮っていました。
首から下げていても疲れないレベルで軽いから旅行用カメラにRX100m3は最適だね!
F1.8の明るいレンズはどこでも撮れる
開放値F1.8 のレンズを搭載したRX100m3は、たくさんの光をレンズに取り込めるので室内などの暗い場所でも明るく写真を撮ることができます。
GR3xはF2.8なため少し暗い場所になるとシャッタースピードを遅くしたり、ISOを上げる必要があるため、手ブレが起きやすくなったりざらざらした写真になったりします。
それに比べてRX100m3はGR3xよりも1段以上明るいレンズを採用しているので、たとえば薄暗いカフェの中で写真を撮るときや、体育館の中で子どもの写真を撮るときに大活躍してくれます。
唯一の弱点はズームすることでF値が変わってしまうこと。私は絞り優先モード(Aモード)にすることで対応しています。
ポップアップファインダーがとても便利
こちらの記事でも紹介していますがコンパクトで画質も十分なカメラRICOHのGRシリーズですが、GRにはファインダーが搭載されていないため、撮影するときは背面液晶を見ながら撮影する必要があります。
スマホが主流になってきた現在、ファインダーをのぞかずに撮影することに抵抗がある人は少ないかもしれませんが、それでもやっぱりカメラを趣味にしている人にとってファインダーをのぞきながら撮影できることは大きな魅力。
RX100m3のファインダーはミラーレスカメラのように決してみやすいファインダーではありませんが、それでもこんなにもコンパクトなボディについているファインダーをのぞくとしっかりと写真を撮影している体験ができて大満足です。しっかりとした構図を作りたい時はやっぱりファインダーがあると便利です。
ギミックっぽい作りになっていますが、コンパクトでありながらしっかりと機能するファインダーになっているのが驚きです。ファインダーがあるだけで被写体に対する集中力が上がるのでないよりはある方が断然おすすめです。
Vlog動画もちゃんと撮れる
4K動画が当たり前になった現在5年以上前に発売されたRX100m3の動画性能に期待していない人も多いかもしれません。実際RX100シリーズの中では写真メインのカメラの位置付けになります。
RX100m3はFHDでしか動画が撮れませんが背景がよくボケる明るいレンズを搭載しているので画質に必要以上にこだわらなければVlog撮影にもRX100m3は充分使えることがわかりました。
実際にRX100m3で撮影した動画がこちら。
背景がしっかりボケて綺麗な動画に仕上がっているのはF1.8の明るいレンズを採用しているRX100m3のおかげです。スマホやGoProなどのアクションカムだとここまで綺麗なボケを表現することは難しいです。(電子的に擬似ボケを作ることは可能ですが。。。)
すぐに合焦する優秀なAF
ソニーのカメラはどれもAFが優れています。ピントがあって欲しい場所に一瞬で合ってくれる印象です。似たようなコンデジでFUJIFILM X100VやRICOH GR等がありますが、それらの高級コンデジよりもAFの性能は上だと感じています。
私はスナップ写真を撮ることが多いのでそこまでAF性能は必要ありませんが、動き回る子どもや動物を撮影するときはAFのスピードが生きてきます。
やっぱりコスパがいいRX100m3
ミラーレスカメラもコンデジも新しいカメラはどんどん価格が高くなっています。最近発売されたGRⅢxも軽く10万円を超えているので簡単に購入するのは難しい。
RX100m3はRX100シリーズの3代目ということもあり、機能満載のRX100シリーズの中でも比較的安価なのと、市場に程度の良い中古品が流通していることが強みになります。マップカメラなどの中古カメラ市場では40000万円前後で程度のいいRX100m3が手に入ります。
現在は機能満載なRX100m3が非常に安価に手に入ることから、個人的には最もコストパフォーマンスに優れたカメラだと思っています。
これまでたくさんのカメラを使ってきたけど、今でも手放さないで使い続けているから、RX100m3はやっぱり最高のカメラなんだと思うよ
RX100m3のガッカリなところ
ベタ褒めしたRX100m3ですが弱点もしっかりと説明します。弱点というよりもRX100m3の特徴といった方がいいかもしれませんが、小さなコンデジに過度に期待して購入しガッカリするのも残念なのでぜひ一度確認してください。
GRやX100Vと比較すると見劣りする画質
全てがそうだとは言いませんがセンサーの大きさは画質に直接的に影響します。ダイナミックレンジや暗所性能など様々シーンで影響が出ますが、GRやX100VなどのAPS-Cセンサーのコンデジに比べるとやはりRX100m3の1インチセンサーは見劣りしてしまいます。写真の撮り方や現像の仕方によっては似たような見せ方にすることも可能ですがセンサーサイズによる画質の差はあることを理解しておいてください。
同じ場所、同じ時間にGRⅢxとRX100m3を使って似たような構図で撮影した写真があります。これを見比べるだけでは違いはわからないかもしれません。
暗い場所でISO感度を上げて撮影する時はセンサーサイズが小さいRX100m3のほうがノイズが乗りやすいです。さらにRAWデータをLightroomで現像する際もハイライト部分の粘りが物足りないと思うシーンも多いです。
もう少し望遠が欲しくなる
RX100初代は焦点距離24mmから100mmまでをカバーしていました。また最新型のRX100m7は24mmから200mmまでをカバーする万能カメラになりました。
それに対してRX100m3は24mmから70mmまでしかカバーしていません。標準域をカバーしてくれているので十分といえばそうですが、実際に撮影をしているともう少し望遠が欲しいなと思うシーンがたくさんあります。
特に運動会やスポーツ撮影などの離れた場所で撮影する場合は、70mmの焦点距離だと足りないと思います。そんな使い方を想定している人はRX100m3ではなくRX100m6やRX100m7を購入することをおすすめします。
アイキャッチの写真は夜明け前の伊根の舟屋で雨が降る中、車の中からRX100m7で撮影したものです。これも200mmの望遠レンズが付いているので自由な構図を選べ撮影できましたが、RX100m3だと少しだけ制約が出るかもしれません。
タイムラプスは撮れるんだけど…
RX100m3はタイムラプス撮影ができると説明している記事が多いですが、RX100m3でタイムラプスを撮影する場合はソニーのHPからアプリを購入する必要があります。さらにそのアプリはもうオワコンになって最新のカメラに使うことができません。
ファームウェアアップデートでそれくらい搭載してくれてもいいと思うんですが、ソニーはタイムラプスが使いたいなら最新のカメラを買えと言ってる気がしてなりません。
そのほかのちょっと残念なポイントはこちらの記事にまとめました。長期間RX100m3を使い続けているユーザーだからこそわかる不満点。致命的ではないけどもうちょっとなんとかならないかなぁという点をまとめました。
RX100シリーズのRX100m3の位置付け
RX100シリーズのカメラはコンデジにしては大きな1インチセンサーを搭載した高級コンデジで、小さなカメラなのに一眼カメラのような写真が撮れることで大人気シリーズとなっています。
RX100シリーズのラインナップについて知りたい人はこちらの記事からどうぞ。
それぞれに特徴があるRX100シリーズですが、RX100m3は3代目のRX100シリーズになります。それぞれの特徴について次にまとめます。ちなみにRX100シリーズは機数番号のカメラを買うことをおすすめします。(偶数番号はイマイチなものが多いので)
- RX100(初代):とにかく安くRX100を使ってみたい人向け
- RX100m3:主に写真をメインで撮影したい人向け
- RX100m5:写真だけでなく動画にも満足したい人向け
- RX100m7:写真も動画も広角も望遠もなんでもできちゃう万能カメラ
私はRX100m6や7も使ってきましたが、振り返ってみるとRX100m3が優秀だと感じましたが、それは自分の使い方に合っていたからだと思います。あなたの使い方を考えてぜひ自分に合っている機種を選んで欲しいです。
RX100m3のおすすめアクセサリー
RX100m3をこれから購入しようと思う人は次に紹介するアクセサリーを一緒に購入してください。特にアタッチメントグリップはコンパクトなRX100m3を持ちやすくするアクセサリーなのでもう標準装備にして欲しいくらいのものになります。
その他のアクセサリーはこちらの記事で詳しく紹介しているのでご覧ください。
RX100m3の使い方に合わせたアクセサリーを用意してください。
RX100m3の作例
RX100m3を使って撮影した作例を紹介します。
名古屋市内で晩秋のお寺で撮影した作例です。GRだけでなくハッセルブラッドの907xも使って撮影しているので比較してみると面白いですよ。
Vlogを撮影しながら撮った作例はこちら。
RX100m3はコンパクトなカメラなので街中で構えていても他の人に威圧感を与えないのもいいところ。スナップ用カメラとしてはとても使いやすいカメラ間違いなしですね!
今でも修理しながら使っているRX100m3
私がRX100m3を購入したのは2014年の12月でした。小さなボディに驚きの機能が詰め込まれていることに驚きました。あれから5年以上経過していますが今でも現役で使われています。数年前にはボディ内に埃が入ったためソニーストアに修理依頼しましたがそれ以外は多少雑に扱っても元気に動いてくれています。
RX100m3の修理についてはこちら
これまでたくさんのカメラを買っては売却し使ってきましたが、ここまで長期間使っているカメラはRX100m3一台だけ。
それだけRX100m3はいいカメラだってことなんだね!
まとめ
RX100m3は発売から5年たった古いカメラになりますが、現在も最新型と一緒に併売されている売れ筋カメラの一台です。それは現代でも色あせないスペックを備えているからですし、型落ちしている分価格も落ち着いているので、今がまさに買い時のカメラだと思います。
私も色々なカメラを使ってきていますが、RX100m3だけは今でも手元に持っているカメラです。一度購入すると手放したくないと思える素晴らしいカメラなので、是非一度手にとってみてください^^