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ソニーのピクチャープロファイルを撮って出し比較

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こんにちは。ゼロイチです。

ソニーのカメラには動画用の映像色環境の調整パラメータであるピクチャープロファイルがあります。説明書にも書かれていますが、難しい用語で説明されているため、読んでもイマイチピンとこない人も多いのではないでしょうか。

各ピクチャープロファイルで撮影して比較してみた

それなら実際に撮影して比較してみようと、三脚にカメラを据えて撮影してみました。より直感的にわかるように撮って出しで比較します。

横並びで比較してみると自分の好みの映像が見えてくるかもよ

 

設定条件

撮って出し比較をする際の設定条件はこちら

  • 撮影場所:金沢市民芸術村
  • 撮影機材:SONYα7RⅢ+SEL2470GM
  • シャッタースピード:1/60
  • 絞り値:F11
  • ISO:100
  • NDフィルター:なし

金沢市民芸術村は金沢市中心部にある紡績工場跡地を利用した建物と公園。写真や動画の撮影スポットとしてもおすすめなので金沢に来たときは是非訪れてみてください。

撮影カメラはソニーのフルサイズミラーレスα7Rⅲ。動画性能も十分な最高なカメラ。

 

日差しが強い日だったのにNDフィルターを持っていくのを忘れたのは大きなミス。。。それでも色味の比較は十分可能な動画は撮影できました。

撮って出しの比較動画

私のYoutubeチャンネルに比較動画をアップしました。ご覧ください。


ソニーピクチャープロファイルの動画撮って出しを比較!

ピクチャープロファイルとは

ピクチャープロファイルの説明は何度読んでもよくわかりません。。。誰かもっと素人にもわかりやすく説明してください。。。

ピクチャープロファイルとは、映像の特徴を決めるパラメーターを調整、変更するメニューです。調整項目は多数ありますが、項目を分類すると、以下の4種類に分けられます。

  • 基本的な階調や発色を選択する項目
  • 階調(明暗のトーン)を調整する項目
  • 発色を調整する項目
  • 輪郭を調整する項目

[ピクチャープロファイル]で変更したいプロファイルを選び、直接設定モードに入ることができます。

本格的な調整項目を持ち、ガンマカーブや色、ディテールなどのさまざまな項目を変更できます。これらの組み合わせを、PP1、PP2、PP3、…、など複数のパターンとして本体内部のメモリーに保存できます。

なお、設定できる項目はお使いのカメラによって異なります。

ソニー公式HPより

簡単に言うと映像の色表現を設定するパラメーターのこと。
プロの人は別ですが私たち素人は用意されているピクチャープロファイルのプリセットを使って手軽に色表現を楽しむことができます。

ピクチャープロファイル選択の注意点

今回そにーのミラーレスカメラα7RⅢを使って撮影しました。
カメラ内に用意されているピクチャープロファイルはPP1からPP10までありますが、カメラによってはピクチャープロファイルの種類が変わるので注意してください。(特にα○○ⅱと書かれている第二世代は入っていないプロファイルもあります。)

 

各ピクチャープロファイルの特徴

ソニーの公式HPによるピクチャープロファイルの説明は以下の通り

PP1 [Movie]ガンマを用いた設定例

(ピクチャープロファイルを使用しないときの標準の動画の設定)

PP2 [Still]ガンマを用いた設定例

(ピクチャープロファイルを使用しないときの標準の静止画の設定)

PP3 [ITU709]ガンマを用いた、自然な色合いの設定例
PP4 ITU709規格に忠実な色合いの設定例
PP5 [Cine1]ガンマを用いた設定例
PP6 [Cine2]ガンマを用いた設定例
PP7 [S-Log2]ガンマで撮影するときの推奨設定。

[S-Log2]ガンマと[S-Gamut]カラーモードの組み合わせ。

PP8 [S-Log3]ガンマと[S-Gamut3.Cine]で撮影するときの推奨設定。

[S-Log3]ガンマと[S-Gamut3.Cine]カラーモードの組み合わせ。

PP9 [S-Log3]ガンマと[S-Gamut3]で撮影するときの推奨設定。

[S-Log3]ガンマと[S-Gamut3]カラーモードの組み合わせ。

PP10 [HLG2]ガンマと[BT.2020]カラーモードで撮影するときの設定例

全くわかりませんよね。汗

もっとわかりやすくざっくりとかくと次の通り。

  • PP1:動画用の標準的な設定
  • PP2:写真用の標準的な設定
  • PP3:自然な色合いを出せる設定
  • PP4:ITU 709という色の規格に忠実な設定
  • PP5:落ち着いた調子の映像にする設定
  • PP6:PP5をさらに編集することを想定した設定
  • PP7:編集後にグレーディングすることを前提とした設定
  • PP8:編集後のグレーディングを前提とし、さらにフィルムルックに寄せた表現をするときの設定
  • PP9:PP8よりさらに広色域な表現が可能な設定
  • PP10:明るいところも暗いところもちゃんと表現するための設定

個人的な好みはPP5

個人的にはPP5の色合いが好き。
撮影後にカラーグレーディングなどをガチでやるならPP9などを使ったりもしますが、もっとライトな撮影の際はPP5が重宝します。撮って出しの色合いでも十分綺麗です。
また明暗の差が激しい場所ではPP10を使うようにしています。

少し嘘くさい映像になりがちですが、背に腹は変えられないので仕方ないですね。

撮影に使ったカメラはソニーα7RⅢ

今回撮影に使ったカメラはソニーのミラーレスカメラα7RⅢ。
後継機に当たるα7RⅣが発表されましたが、私にとってはまだまだ最強カメラです。

 

 

最後に

撮って出しの動画を横並びにしてみると想像以上に違いがわかりやすいですよね。
動画編集でカラーグレーディングまで行うのはなかなか大変なこと。なので撮って出しで色表現が調整可能なピクチャープロファイルはもっと活用していきたいですね。

新しいVLOG用コンデジZV-1にもピクチャープロファイルが搭載されているのでVlog撮影時にもどんどん使いたいところ。それにしてもZV-1は本当に良いカメラですね。カメラは何台も持っているのにVLOG用に一台欲しくなってしまうレベル。

ただ個人的にはVlogだとめんどくさくて撮って出しやLUTを当てて終わることが多いです。使うシーンに合わせて適切に選択できるのがいいですね。
実際に簡単に編集したVlogがこちら。

次の記事はこちら

ピクチャープロファイルにカラーグレーディングして比較してみました。ピクチャープロファイルの使い分けについて提案しています。こちらからどうぞ。

www.01dougajyuku.work

写真や動画を撮影するコツをまとめてみました。

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