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会社の組織論は100%NBAで学べる!と思う。

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こんにちは。ゼロイチです。 

会社員をしているといろんな社員がいますよね。

自分勝手な人、上司に媚びを売る人、評価されないと拗ねている人、営業成績トップのイケイケの人。

いろんな人がいてこその『会社』ですが、その組織論を考えるときに色々な書籍があってどれを読めばいいのかわからないですよね。

バスケの本場アメリカのNBAを観て会社の『組織論』を考えた

私はバスケットが好きなのでよくNBAを観るのですが、NBAでも色々なプレイヤーがいます。そんな彼らを『会社員』と捉えたときに自分の中で『組織論』が一瞬で理解できたので紹介します。

 

会社の組織論は100%NBAで学べる!

ちょっとキャッチーに書きすぎました。

先に述べたように色々な考え(プレイ)をもっている人たちがいるという意味では、会社もNBAも一緒。

社員(プレイヤー)がいて、リーダー(キャプテン)がいて、マネージャー(ヘッドコーチ)がいる。さらには社長(GMまたはオーナー)がいる。

全く一緒ですよね。笑

それでは具体的に両者を比較してみましょう。

セルフィッシュ(利己的)とアンセルフィッシュ(協調性)

会社の中でもいませんか?自分のことしか考えていない人。

自分のチームにいたらチームの和が乱れるし、上司にでもなったら大変です。

NBAでももちろんいます。いわゆるセルフィッシュなプレイヤー。

とにかく自分が点数を取ることに注力して他のメンバーがフリーになっていてもパスなんか出しません。

セルフィッシュも能力

しかしそんなセルフィッシュな人材も必要とされているのがNBA。場面が膠着したときはセルフィッシュな選手が高いしてくれます。

セルフィッシュであること』は一つの能力であるとNBAは評価していると思います。

バスケの神様マイケル・ジョーダンも、1試合で82得点あげたコービ・ブライアントもセルフィッシュな選手と言われました。

自分のことを考えて邁進する社員もある意味必要な存在。ようはそれをうまくコントロールできるマネージャー(監督)がいるかいないかだけ。

ジョーダンもコービも、フィル・ジャクソンというHCがいたからこそ輝けました。

アンセルフィッシュなプレイヤーだけでは試合にならない

先にも言いましたがアンセルフィッシュなプレイヤーだけではゲームになりません。

パスばっかり回し続けてもシュートが打てない、点数が決まらない。

チームには、バスケには、セルフィッシュなメンバーも必要なんです。

スキルのないセルフィッシュメンバーは消えていく

ただし大切なのはセルフィッシュなだけではダメだということ。

スキルもないのにセルフィッシュな振る舞いをしているとゲームにすら出ることができません。

能力が低いのにセルフィッシュなメンバーがいたら、選手交代(配置換え)やトレード(異動)して心を入れ替えてもらうしかありません。

同じメンバーで長く続けるのはよくない

小さな企業だと『異動』というもの自体がないことはよくある話。

入社してから退職まで数十年間同じメンバーで働いたという話も稀に聞きます。

チームワークが醸成されてこれはこれでアリな形かもしれませんが、もっと大きな目で見たときには推奨できる形ではありません。

NBAではトレードや移籍が頻繁

日本のスポーツシーンではあまり見る事がありませんが、NBAではチームの顔と呼ばれるスター選手も頻繁にチームを変わっていきます。

自分が希望しているかいないかの別はあるにしても、同じメンバーで数年間プレイし続けることはほぼありません。

現在のNBAで最高の選手の1人とされるレブロン・ジェームズもキャブス→ヒート→キャブス→レイカーズとチームを変わり続けています。

ごく稀にコービやティム・ダンカンダーク・ノビツキーのように同じチームで引退を迎える選手もいますが、これは本当にレアなケースです。

変わっていくことでチームも個人も成長する

チームスポーツなので同じメンバーでプレイし続けることにメリットはあるのですが、それ以上に大切にしているのはチームの『変化』。

NBAにはサラリーキャップというチームの年俸総額に制限が設けられています。

サラリーキャップを超えた年俸総額で契約するとそれを超えた金額分の罰金をNBAに支払う必要が出てくるため、チームは高年俸の選手を放出し低年俸の若手をチームに招きます。

そうやって起こる『変化』でメンバーは『成長』していきます。

今まで得点源だった選手が移籍したので控えメンバーだった選手が突然覚醒しチームの得点源になる、なんてことはざらにあります。

そしてNBAにはMIP(Most Improved Player)というもっとも成長した選手に与えられる賞があります。

それほどNBAという環境は『変化』と『成長』が求められているのです。

異動と退職も悪いことではない

会社組織においても同じような事象として『異動』と『退職』があります。

異動はいわゆるトレードにあたります。退職はFAで移籍することや引退することでしょうか。

そしてNBAの例でも説明しましたが、それらは全く悪い話ではありません。

残されたものも職場を離れたものも『変化』を経験し『成長』する機会が与えられると考えればもっと積極的に行ってもいいでしょう。

ちなみにNBAでは選手だけでなくHCも結構な頻度で交代します。

チームがシーズン初めに目標としているレベルに到達できなければ、たとえ主力選手が怪我で不在だった理由であったとしても、HCが責任を取って解任されることなんてざらです。

日本の会社もその辺は真似してもいいかもしれないですよね。笑

仕事で成果が出なくてもマネージャー職が責任を取らされることなんてなかなかないですから。

給料と能力

次は給料(サラリー)と能力のお話。

私も含めてみんな給料が上がればいいなと思っていますが、NBAではサラリーが上がると単純に喜べる状況ではなくなります。

サラリーが上がると責任も上がる

たとえば昨シーズンまで15得点を取っていたAという選手がチームとマックス契約を結んだとします。そして新シーズンで20得点取れるようになりました。

しかしNBAでマックス契約を勝ち取れる選手はほんの一握り。

特典でいうなら25得点は取って欲しいところ。さらにチームメンバーも充実していないため、チームを勝たせられなかったならば、批判の矛先はA選手に向かいます。

昨年よりも個人成績はアップしているにも関わらず、サラリーに見合った活躍ができなかった、チームを勝たせられなかったと烙印を押され、場合によってはトレード要員になってしまうことも。

しかし高サラリーがネックとなりどこのチームも受け取ってもらえず、チームの不良債権化してしまう事例もよく見かけます。

高所得者のプレッシャー 

日本の会社ではここまで責任を取らされることはありませんし、そんな責任が重くなるなら給料は低いままでいいやと思う人もいるかもしれません。

しかしNBAではサラリーが高くなることは一つのステイタスであり、みんな貪欲により高い契約を結ぶためにFAとなり複数チームと交渉するのです。

日本の会社組織においてもそんな貪欲さ、給料と責任の関係性、明確な処分などがあってもいいのかもしれませんね。

世代交代が必要

人は歳を重ねていき、いずれは様々なステージからの『引退』を経験します。 

 NBAではどのように世代交代をしているのでしょうか。 

裏方仕事を受け入れるベテラン

2000年代に一世風靡したビンス・カーターという選手を知っていますか?

衝撃的なダンクが印象的な選手で、プレイオフアレン・アイバーソンと40点オーバーの試合を重ねて競い合ったのも記憶に新しいです。 

彼はまだ現役です。(確か現役最年長だったかな?)

ピーク時の跳躍力は身を潜め、今では控え選手として3ポイントを主戦場としています。

しかしバスケットを愛しているからこそ、そんな裏方仕事を受け入れ今でも現役として活躍している姿は、私たちおじさん世代の胸を熱くしてくれます。

いつまでも現場主義のマネージャー

いつまでもお客さまの目に出続ける営業部長。

自分で手を動かしてしまう課長。

日本の職場ではマネージャー職になっても『自分でやったほうが早い』『あいつには任せられない』『現場が一番大切』と現場を離れない人がたくさんいます。

しかしいつまでもそこにこだわり続けると若手が育ちません。

ビンス・カーターは控え選手に回る代わりに、若手の良き模範としてチーム内の影響力をより高めているようです。

日本の職場もビンスを真似て欲しいですね^^;

 

 

監督も様々なパターンがある

ここまで選手目線で話をしてきましたg、NBAで面白いのは監督(HC)もいろんなタイプがいること。

フィル・ジャクソン

マイケル・ジョーダンを率いたブルズ、コービ、シャックで黄金時代を築いたレイカーズで指揮をとり合計11度の優勝を誇ります。(歴代最高)

禅マスターと呼ばれ、禅の思想、和を重視しチームを取りまとめていく手法をとります。

個性の強いスーパースターをまとめ上げていく手腕は高く評価されると思います。

技術的にはテックス・ウィンターのトライアングルオフェンスを使って一時代を気づきあげました。 

マイク・ダントー

サンズやロケッツで指揮をとった監督で、ラン&ガンというオフェンス重視の戦法を好みます。

スティーブ・ナッシュやジェームズ・ハーデンなどのガードを中心によく走るチームを作り上げ、得点を取ることに終点を置く手法は見る人を魅了します。

しかし試合で使うメンバーは8人程度に限られるためメンバーは身体を酷使してしまい、控えメンバーを活用しないためメンバーの成長という点では?を感じてしまいます。

ドック・リバース

 セルティックスやクリッパーズで指揮をとりました。

セルティックス時代には、ポール・ピアースケビン・ガーネット、レイ・アレンのビッグ3で優勝を遂げています。

チームメンバーをやる気にさせて一つに和をもってまとめ上げるのが得意な監督で、熱血漢としても有名。

当時のセルティックスの試合は見ていて本当に楽しかった。

チームが家族になっているのがこちら側にも伝わってきました。 

ラリー・ブラウン

シクサーズピストンズで指揮をとり、ピストンズ時代には優勝を経験しています。

チーム内の規律を大切にするHCで、シクサーズ時代には全盛期のアレン・アイバーソンと何度も衝突していました。

練習や試合に臨む『姿勢』を大切にする監督で、試合で結果を出せばいい、という思想のアイバーソンとはメディアの前でもバチバチにやり合っていました。

その他の監督

まだまだたくさんの監督がいます。スパーズを率いるポポビッチレブロンのいいなりになったティロン・ルー、ディフェンス重視で規律を重んじるリック・カーライル、個人的にはペイサーズ時代のラリー・バードも好きだったなぁ。

日本のマネージャーはあるロールモデルを正解として、会社に従順な人をよしとする風習がありますが、マネージャーも人間。いろんなタイプがいてもいいと思う。

もっといろんなタイプのマネージャーが活躍できる組織にしていかないと日本の会社組織の未来はないと思います。

ファンは温かい目と厳しい目を併せ持つ

最後のNBAのファンについて。

ニューヨークニックスのファンはNBAで一番熱狂的でありながら一番厳しいと言われています。

スター選手が活躍すれば大喜びするし、活躍できなかったら力いっぱいバッシングします。

会社組織でいうなら、お客さまと株主でしょうか。

短期間で結果を求める株主をよく思っていない節は日本社会にもありますが、ある意味それは仕方のないこと。

でもそんな声にも耐えて結果を出すことで大きな賞賛を得ることができます。

面白いのは、そんなファンが過激なニューヨークニックスですが、選手にとっては人気のチームの一つになります。

ニューヨークという街やビジネスシーンとして考えたときに魅力的なものもありますが、選手たちもそんな環境に飛び込んでいって自分を試したいという気持ちが強いんだと思います。

会社組織の中で成果を出して、お客さまと株主を大喜びさせるくらい活躍できるように頑張る!というのも面白いかもしれませんね。

 

最後に

バスケットは他のスポーツと違って1人のスーパースターでゲームをガラッと変えることができるスポーツです。

だからこそチームプレイが必要だしメンバー構成が大切になってくるんです。

NBAを30年間見てきて感じたのは会社組織論を考えるときのヒントのほとんどがNBAの中に含まれていたこと。

これからもNBAは見続けるし新しいスターの誕生を期待したいですが、我が会社の中でもそんな若手のスターの誕生を心待ちにしています^^

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