こんにちは。FB隊長です。
今日はまちおこし活動とボランティアと収益(つまりお金)のお話です。
やるまい会についてはこちらの記事をどうぞ^^
過疎化が進む地区をなんとかしないと!という思いで集まったメンバーで頑張っています。
一部補助金を申請し桜まつりなどのイベント用資金として運用していますが、メンバーは無償で活動しています。
世の中にあるまちおこし団体のほとんどが私たちのような無償の奉仕で活動をしているかと思いますが、まちおこし活動とお金についてお話しします。
言いにくいことも正直に晒していこうと思うので文章主体の記事なりますが、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
まちおこし活動の実態
私はやるまい会でまちおこし活動を行なっていると書きましたが、同時に宝達志水町が興した『宝活』という活動にも参加しています。
宝達志水町を元気にする活動で、宝達志水町の呼びかけで集まった町内外の有志で、宝達志水町をもっと元気にする方法はないか、もっと楽しいことはないか、と議論を重ねています。
宝活のメンバーの中には、様々な活動をされている方がいますが、ほとんどのメンバーはかかる費用や時間を無償の奉仕で活動されている方がほとんどです。
やるまい会のメンバーもそうですが、若干疲弊してきているのも事実。
まちおこし活動の問題点
全国各地で起こっているまちおこし活動ですが、同時に共通して抱えている問題の一部で特に『お金』に関わることを。
まちおこし活動は無償の奉仕?
まちおこし活動の初期段階では『なんとかしなきゃ』という『誰かの気持ち』からスタートしています。
なんのバックアップもないわけですから、基本的には自分の時間やお金を犠牲にして活動をスタートしている状況です。
私たちやるまい会を例にあげるならば、月に数回のミーティングを重ねていましたが、それらの時間はもちろん全て無償の奉仕でした。
当の私たちもそれが当たり前だと思っていました。
無償だと長続きはしない
しかし長く活動を続けている幾つかの問題が発生してきます。
例えば主婦の方だと家族や子どもとの時間が、まちおこし活動のために取られてしまい、家族の反対意見が出てきやすくなります。
独身の方だと、彼氏彼女や友人との時間が取れなくなってしまいます。
社会人の人は仕事が忙しくなって時間が取れなくなってきます。
そんな状況になってくると必ず頭をよぎるのは『ボランティア活動のまちおこしよりも実生活の方が大切でしょ?』という言葉。
『ボランティア』という言葉の誤解
そもそもボランティアという言葉について、日本では間違った認識をされています。
『ボランティア』ってどう意味だと思いますか?
ほとんどの方は『ボランティア=無償で働くこと』だと思っていませんか?
それは厳密には間違っています。
『ボランティア』とは『自主的な』という意味があり、『無償』という意味はありません。 (東京オリンピックのボランティア募集の際にも話題になりました。)
つまりボランティアとは、まちおこし活動の初期段階と同じように『なんとかしなきゃ』という『自主的な』熱い想いで行う活動のことを言い、無償で行う必要は全くないんです。
『お金』は汚いものだという先入観
『ボランティア=無償』ではないという話をすると必ず出てくる意見が、お金が欲しいのか?というものです。
日本では『お金=汚いもの』と考える風習があります。(これは江戸時代の武士の考え方に影響を受けているのかもしれません。)
私自身もお金は汚いという教育を家庭でも受けてきましたし、ちょっと前まではそのように考えていました。
世の中ではお金儲けに走っている人を軽蔑する節もありますし、報酬などについて価格交渉することについても嫌がられる傾向があります。
しかし人生の時間の一部を使って活動することについて『報酬というお金』が発生することは全く汚い部分がないことは理解してもらえると思います。
まちおこし活動は『続ける』ことが大切で『続ける』ためには個人の負担にならないような体制が必要
私がやるまい会で4年間まちおこし活動を続けてきた感じたこと。
まちおこし活動は『続ける』ことが一番大切。
『続ける』ことで住民の方や行政、同じ志を持った人との信頼や交流、サポートを受けることができるようになります。
しかし続けることを阻むのが『無償の奉仕』であるということを理解してもらえると思います。
まちおこし活動を『続ける』ためには
ではまちおこし活動を『続ける』ためにはどうしたらいいのか考えてみましょう。
収益を作り出す活動
一つはまちおこしの活動を通して収益を出せるスキームをできるだけ早期に作ること。
イベントを企画するのであれば参加費を設定してもいいかもしれません。
やるまい会は桜まつりというイベントを行なっていますが、チケット販売を行い収益を出しています。
ただしまちおこし活動は儲けを出すことが第一主義ではないので、スタッフの食事代や来年の活動に向けた資金を確保できる程度に価格を設定しています。
(今年の桜まつりは価格が低すぎましたけど、、、反省)
各種団体からの補助金など
実は草の根的なまちおこし活動にも様々な補助金などが用意されています。
一番ポピュラーなのは赤い羽根共同募金。
募金の集め方などで様々な議論もありますが、集まった募金は様々な活動に使われています。(やるまい会も赤い羽根共同募金の助成を受けて活動しています。)
しかしこれらの補助金などを受けるためには活動実績などが必要となるので、思い立ったらすぐに申請できるものではありません。
ただただ単純に楽しい活動をすることも大切
そして原点にかえって『ただただ楽しいこと』を行う活動も大切。
私もやるまい会主催という名前でしたが、カメラが趣味だったので『宝とウォーク(ほうとうぉーく)』という名のフォトウォークを開催しました。
とても楽しくて次回はどこで開催しようか画策中です^^
単純に楽しいことを行う、ということもとても大切な要素ですよね。
まちおこし活動の第2ステップ
収益が出る活動にしたり、補助金などを申請するということは、地道な活動が根付いてきた証。つまりまちおこし活動の第2ステップ。
かっこよくいうと『まちおこし活動2.0』^^
しかしここまで到達するのがものすごく大変なんです。
まちおこし活動をより活発にするためには
この記事を読んでくれた人は少なからず『なんとかしなきゃ』という熱い思いを持った人だと思います。その思いは絶対に大切にしないといけない。
熱い思いを行動に移してまちおこし活動を活発にしていくために必要なことはなんでしょうか。
『なんとかしなきゃ』という『誰か』の熱い気持ちを実行に移せるようなサポート
ここまで4年間まちおこし活動に携わってきて感じているのは『サポート』の大切さ。
やるまい会では北川尻区の区長や役員の皆さんのサポートや後押しがあり続けることができました。
しかし個人で活動を始めた人にはそのようなサポートは期待できません。
熱い思いはあるのに何から始めればいいのかわからないままモヤモヤして動き出せない人もいるかもしれません。
そんなサポートをする体制が必要なのかもしれません。
『まちおこし活動2.0』へ持っていくためのサポート
やるまい会で活動した4年間や現在参加している宝活の活動を通して得た経験は、もしかしたらこのようなサポートをするために使う必要があるのかもしれません。
自分たちのまちおこし活動をひたすら前に進めるために頑張ることも大切かもしれませんが、富士山は日本一高い山ですが、足元には広い裾野が広がっているように、より活動を前進させるためには広い裾野を作る活動も同時進行していく必要があるかもしれません。
自分たちの住んでいる『地区』だけでなく、もう少し広い目で見た『地域』もより活発にしていく活動も必要な時期なのかもしれません。
最後に
ここまで私が思いついたことを書き連ねました。長文にお付き合いいただきありがとうございました。
※これらは私が所属するやるまい会や宝活の公式な意見ではなく、私個人の意見として考えてください。(誤解なく伝わればいいのですが。)
ある先輩が『自分自身が楽しいことをしていればそのうち周りも付いてくるんじゃないか』と言っていました。
それは正解でまちおこし活動もやっている本人が楽しくないと誰も賛同してくれません。
だからこれからも自分が楽しいと思える活動を続けていくつもりです。
それが『あなた』の楽しいとシンクロできるように、これからも頑張っていきます。
引き続き応援お願いします^^
次の記事はこちら
私が参加している『やるまい会』について。
やるまい会で開催したイベント『桜まつり』の記事です。